2014年8月31日日曜日

辛夷の実


このところ、落ちて、落ちて、落ちまくって、そこいら中に散らばっているのがコブシの実です。
ずっと赤い色が保たれるといいのですが、やがて黒ずんで、犬の糞と見まがう姿になります。


でも、束の間の赤が、とっても素敵。


ついつい、拾ってしまいます。


なんとなく、忍者を想像してしまいます。


ねっ、トラちゃん。





2014年8月30日土曜日

緑のナス

以前、かなこさんがブログに、「ナスはどんな料理でもできる、一番嬉しい野菜」と書いていたのを読んで、びっくりしたことがありました。私はナスでは決まり切ったものしかつくらないので、そんなふうに考えたことがありませんでした。
ナス料理の定番の、味噌炒めやマーボーナスもほとんどつくったことがありません。

また、姪の娘のみおちゃんが来て、ナス料理を出したら、
「私ね、食べ物の中で、ナスとイチゴが一番好きなの」
と言ったので、もっと驚いたこともありました。
夏が来ればナスを食べない年はありませんが、そんなふうに考えたことは一度もありませんでしたから。


かなこさんのお連れ合いのこうじさんからいただいた白ナスです。
うまく写真に撮れていませんが、まるで象牙のような美しいナスです。
それでも、一度に二人で食べられるのは、三本くらいです。


Sくんの賀茂ナスです。
おいしいナスらしいのですが、二人でせいぜい二つ、大きいものだと一つでも、持て余してしまうときがあります。
 

ところが、Sくんの緑のナス、見ただけで食べたくなります。


焼きナスくらいにしかしませんが、いくらでも食べられます。


夕べも、緑のナスをタイ風焼きナスにしました。
ぶつ切りにした焼きナスの上に、干しエビとタマネギの薄切りとトウガラシをクロックで叩いて、ナムプラーとレモン汁、一つまみの砂糖で味つけしたものを乗せています。
ナスは六本焼きました。余ったら余ったでいいと思ってつくったのですが、全部食べてしまいました。

緑のナスは、皮はわりと硬いのですが、身は柔らかく、おいしく、無駄にしたこともありません。私との相性は抜群です。
無駄?
そうなんです。無駄にしたくないのだけれど、Sくんが、
「出荷で余ったから」
と、一度にナスを50本くらいどさっと置いて行ったら、周りの農家(みんなナスをつくっている)に配るわけにもいかず、緑ナスから先に食べていると、普通のナスや賀茂ナスが傷んでしまうことが、よくあるのです。

さあ、そんなことも言っていられませんから、今晩は、普通のナスでマーボーナスでもつくりましょうか。






2014年8月29日金曜日

がんばるトキワハゼ


三週間ほど前の写真です。
草だらけだった、ヒメイワダレソウを植えたところの草むしりをしたばかり、まだメヒシバ取りが及んでいないところもあります。


一週間前の写真、トキワハゼも混じっているけれど、まあヒメイワダレソウがよく育ったことと、感心していました。


小さいながら、また花も咲いています。


で、今日の写真。


やれやれ。
トキワハゼが大喜びしています。ヒメイワダレソウは、目をこらさないと見えません。
トキワハゼも好きですが、ここはヒメイワダレソウの場所と決めたところ、またしっかり草むしりしなくてはなりません。


2014年8月28日木曜日

生えちゃった!

道端に生い茂る雑草は、見苦しいものです。とくに、コンクリートやアスファルトと縁石の間から出ているのが嫌いです。
今の季節、行政の方たちが草刈りをしているのを見ると、
「自分の敷地の脇の雑草くらい自分で抜いたら!」
と、苦々しい気持ちになります。

さすがに個人の家の前の雑草はきれいにされていることが多いですが、コンビニ前の植え込み、お店の駐車場と道の間などなど、草が生い茂るままに知らんぷりを決め込んでいる人がたくさんいます。


といいつつ、一種類だけ生えていると、わりとけなげでかわいいものと、見なおしてしまいました。


駐車場の端に並んだネコジャラシ。
雑草は、下に土のない陸橋の上にも生い茂りますから。ネコジャラシもアスファルトの脇から出てくることぐらい、朝飯前だったことでしょう。
ここは駅前近くの大通り、さすがに道の縁石の脇はきれいです。 
 








2014年8月27日水曜日

ハイイロチョッキリ

RAMUNOSさんから、クヌギ、コナラの枝先が切られているのは、ハイイロチョッキリの仕業だと教えていただきました。

我が家の周りにはクヌギやコナラがたくさん生えているので、もちろん枝先はそこいら中に落ちていますが、坂道は舗装してあるので、落ちた枝が簡単に見つかります。
もっとも舗装しているところに落ちたのは、車に轢かれて、すぐにぺちゃんこになりますから、拾うとしたら、タマリュウのグリーンベルトの上に落ちた枝です。


腰を伸ばす暇もなく、2、3メートル進むと、両手いっぱいに、切られた枝が拾えました。


よく見ると、虫こぶのついたもの、


虫こぶをつくろうとしたもの、
 

卵を産みつけたあとは、木屑などで蓋をするとのことですが、穴の開いたものなどあります。


穴の開いていたドングリを割ってみました。


小さいので、中にあった粒をつまんで、葉の裏にくっつけからカメラでのぞいてみたら、ハイイロチョッキリの卵でした。
これから、孵って幼虫となり、どんぐりを食べながら成長しするのでしょう。

裏庭では、相変わらずイノシシが石を掘り返していますが、身近なあちこちで、いろいろな命の営みが繰り広げられているようで、興味は尽きません。





2014年8月26日火曜日

カツラの葉


夜半に降った雨は、ずいぶん前に上がったというのに、カツラの葉には露がたまっています。
 

雨が上がってから時間が立ち、露はぺちゃんこに潰れてきましたが、それでも姿をとどめています。


こんな葉っぱはカツラだけです。
他の木の葉には、全然露はたまっていません。
 

食卓のすぐ外に植えてよかった、緑だけでなく、雨上がりには葉っぱに乗った露も楽しめます。





2014年8月25日月曜日

案内状をいただいて、水戸の先の勝田の喫茶店で開かれた、知り合いのご夫婦のイラスト+写真展をのぞいてきました。
ところがなんという展示場でしょう。
喫茶店はほぼ満席で、どの座席にも家族連れなどが座って、昼食の真っ最中、そのはるか頭上に小さな写真と絵が飾ってあります。
つまり、絵を見ようとすると、談笑している人たちのすぐ脇の狭い通路に無遠慮に立って、見上げなくてはならないのです。しかも喫茶店ですからテーブルは低く、とても食べ物を見降ろして立ったりできるものではありません。
ほうほうのていで出てきて、一枚の絵、写真すら見られませんでした。
喫茶店の方の気持ちも、ここで展示会をしたご夫婦の気持ちもはかりかねました。はっきり言って、展示会などできる場所ではないのです。

さて、どうしよう。
途方にくれなくても、勝田にはサザ・コーヒーがありました。


こちらも室内は満員だったので、庭のオリーブの木の下でお昼をいただきました。


先回、私は見なかった大きな楠のすぐそばでした。
その左のナツツバキもお見事。駅前の太い道路にも面している住宅地で、こんな大きな木を残せるなんて、めったにないこと、楠を愛でながら、おいしい食事をいただきました。




2014年8月24日日曜日

秋の気配


その前の日に掃除したというのに、坂道にはたくさんのクヌギやコナラの枝先が落ちています。
確か、枝先をちょん切る虫がいたようですが、名前を知りません。

青いドングリはきれいですが、このまま取っては置けません。しなびてしまいます。


青いうちに落とされて、残念だったかな?
まあ、毎年のことなので、どんぐりたちは気にしていないでしょう。


ばらばらになったカブトムシの死体もたくさん落ちています。




2014年8月23日土曜日

コナラのレース


我が家へと入る坂道の中央にはタマリュウを植えています。
両側のコンクリートは土の下ではつながっているし、両側を車輪が通る道ですから、ここに木が育つということはありえませんが、毎年タマリュウの間からおびただしい数のクヌギやコナラが芽を出します。
頭上が林になっているのです。
以前は抜いて植え替えてやったりしていましたが、クヌギ、コナラに不自由していないので、最近では容赦なく抜いてしまいます。


そんな、稚苗を抜いていたら、おや、葉をきれいに虫に喰われたコナラの苗がありました。
 
 
酔狂にも、白い紙を持って来て、当ててみます。


はっきりと見えるかなと思っただけなのに、ちょうど陽がさしてきて、美しく影ができました。


他にもあります。


抜くと、根が曲がっていました。
あまり強くないものが喰われたのかもしれません。
 

虫さんの仕事に脱帽。




2014年8月22日金曜日

サングラスカマキリ


やっと、今年のカマキリが、一緒に遊べるくらいに大きく育ちました。
「んっ?」
 

いやだぁ、サングラスをかけています。
「なにこれ?」


チョウセンカマキリというのは、夜は黒い目になって、昼間は緑の目になるそうですが、これは真昼間です。
あんまり遊ぶ気にもなりませんでした。やはり、緑目の方が好きです。



2014年8月21日木曜日

どうしてさまようの?


タカサゴユリの咲く季節がやってきました。


ちゃんと、よい場所を棲家として与えているのに、全然じっとしていないでさまよい、毎年違うところで咲きます。


特に、石と石の間や、タマリュウの中が好き、通路のど真ん中にも平気で生えます。


まあ、そう頻繁に通らないからと抜かないで残しておいたタカサゴユリは、誰かに蹴られたか、踏みつけられたかで、根元からぼきっと折れています。


ハゼランはもっと変です。
5年ぶりくらいに生えてきました。


来年も生えてくるかどうか、どこに生えてくるか、一切わかりません。



2014年8月20日水曜日

南房総の浜の贈りもの

友人、松井奈穂さんの絵を見に、南房総の千倉に行ってきました。
前々から行ってみたかった南房総、浜辺を歩くのを楽しみにしていましたが、全然それどころではありませんでした。時間が足りないのです。

茨城県と千葉県は隣り合っているのに、なんて遠いんでしょう!
最初成田を通って行くつもりでしたが、それでは時間がかかり過ぎると、東京周りで行くことにしました。
 

ところが、お盆明けだからかどうか、高速道路はどこも大渋滞、ちっとも進みません。


レインボーブリッジを抜けて、神奈川の川崎から千葉の木更津まで、一部海底トンネルを通るアクアラインにたどりつくまでに、3時間もかかってしまいました。
やれやれ。
結局目的地までは、4時間半以上かかったでしょうか、とても浜辺を歩くどころではありませんでした。


奈穂さんの絵です。
どれも明るくて、ダイナミックでした。

さて、画廊Schiele(シーレ)の喫茶室の床には、ヒトデ模様の大皿に、ナミマガシワがたっぷり、たぶん200個ぐらい入っていました。
私は、小さいころから親しんだからか、貝の中ではナミマガシワが一番好きです。
「これ、千倉の海で拾ったんですか?」
「あっ、これはもらったものだけど、ここでも拾えるんじゃないかな」
涎が出ます。

「このサンゴはここのものじゃないでしょう?」
小さなサンゴに目をとめて聞いてみました。茨城の海では拾えません。
 

「サンゴ、いっぱい拾えるわよ」
「サンゴ礁もあるってこと?」
「そう、あるみたい」
千葉にサンゴ礁があるなんて、知りませんでした。


「これも持って行って」
大きなサンゴも持って来てくれました。
本当は、サンゴより、たった一枚でもナミマガシワの欲しい私ですが。
 

「タコノマクラも持ってって」
「一つでいいです」
「いいのよ、200くらいあるの。全部持って行って」
 

「どれも欠けているけれど、カシパンも持って行って」


「この貝って、いろいろ種類があるらしいわね。持って行って」


というわけで、浜辺に行かないのに、こんなにたくさんいただいてしまいました。どれも、千倉の海で拾ったものだそうです。

でも、一枚でいいからナミマガシワが欲しかったなぁ。
だって、大きくて欠けていない、とっても立派なナミマガシワばかりでしたから。
 

帰り道、外房を小湊の誕生寺まで行きたかったので、海で遊んでいる時間がありません。
それでも、海沿いの道を走っていたので、ちょっとだけ海をのぞいてみました。
 

「うっ、デイゴの木がある!」
山にはマテバシイをはじめとする照葉樹林ばかりで、植生は茨城と全然違って、南国そのものです。


こちらは、遊泳禁止の浜から千倉の方を眺めたところ、


そして、鴨川の方を眺めたところです。
この浜には、割れた、バレーボールくらいの大きさの黒いプラスティック浮きがぽつんと落ちていて、あとは流木ばかり、何も拾えませんでした。

それにしても、南房総も外房も、とても遠いところでした。