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タイでは、木の上に、機織鳥の巣をよく見かけます。いろいろな木にぽつんぽつんとある場合もあるのかもしれませんが、一本の木にたくさんの巣がぶら下がっているのを目にすることが、多かったような気がします。
タイ人は機織鳥の巣が好きなのか、訪ねた農家に飾ってあるのを、よく見かけました。
この巣は、自分で拾ったものではありません。私が羨ましそうにしていたので、友人がくれたものです。「また取るから、持って行っていいよ」と言われて、大喜びでもらって来たものです。
右の巣が求愛用の巣です。止まり木にドームがついたような形をしています。雄はこのような形の巣をつくって、雌を待つのです。そして、めでたくカップルになりますと、巣を増築して、左のような子育て用巣に改造します。写真ではよく見えませんが、巣の右側の真ん中あたりに出入り口があり、下に、おそらくは糞を落とすと思われる穴が開いています。
左の巣も、元は右の巣のような形をしていたのだと考えると、右の求愛用の巣がとっても大きくて豪華なことがわかります。しかし、この巣をつくった雄は、子育て用に改造するような相手に恵まれなかったと思われます。
雌は豪邸というだけで目がくらんでしまうのではないのですね。ちゃんと人柄(鳥柄)も見るのでしょう。
草や藁で丁寧に編まれていて、その技術の高さに脱帽です。
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