2025年11月3日月曜日

ザクロ


「拾ってきたよ。好きだろう?」
と夫がザクロをくれました。
日々の生活に無頓着で、何もかも忘れてしまう、というか覚えようともしていない夫ですが、ザクロを見たとき、私がザクロを好きだということを、奇跡的に思い出したようでした。
ザクロを手にするのは久しぶり、さっそく割ってみましたが、いつから落ちていたのか、一つは半分腐っていて、もう一つは全部腐っていました。
そのことを夫に話すと、あっさりと、
「じゃぁ、生っているのを採ってきてやるよ」
と言います。
「それって、泥棒じゃない」
「いや、誰も採っている気配はないね。腐っていっぱいおちているし」


というわけで、数日後、夫が約束通りザクロを採ってきてくれました。


いつ見てもきれいなルビーのような実、あっという間においしくいただきました。
中東のザクロと違って種は固いので、吐き出さなくてはなりませんでした。




  

2025年10月31日金曜日

キノコの春

大風が吹いたり、大雨が降ったりすると、枯れ木があちこちで倒れます。
これは、森林再生の自然の摂理だと思いますが、この3年間で山に起こった「ナラ枯れ」で枯れたコナラも、これから順次倒れていくことでしょう。山に人工物をつくっているわけではないのに、なぜナラ枯れになるのか不思議に思っていましたが、専門家によると、山の裾につくった人工物が水の流れを遮断して、その悪影響が、上へ上へと広がっていくのだそうです。


我が家の坂道入り口あたりでも、この数年で何本かの大木が倒れてしまい、残った木たちもちょっと元気がありません。


我が家へと入る坂道の入り口がかなり鋭角になっているのは、生えている木をできるだけ切らずに残しておきたかったからですが、残したコナラの中にも、いつのまにか枯れてしまって、切り倒さないと、ある日突然倒れて道を防ぎそうなものがあります。
このきのこが生えている木もそうです。


キノコは、今を盛りと生を謳歌しているところです。


どんどん繁殖しています。




2025年10月29日水曜日

夏の花? 秋の花?



萩が実(莢)をつけています。



花を見てもマメ科とわかるのだけれど、莢もなにげにかわいい形をしています。


花が咲いていたのは8月の終わりのことでした。






 

2025年10月28日火曜日

むかご


市道から我が家への坂道の脇に植えてあるドウダンに絡みついている蔓草が、何かと思って近づいて見ると、ヤマノイモでした。


取り払ってしまおうかと思ったけれど、むかごが生っています。


むかごを食べてから、蔓を取り払うかどうか考えた方がよさそうです。





 

2025年10月27日月曜日

夫の買いもの

「栗を買ってくる」
この時期、我が家では 圧力釜で茹でた栗をよく食事代わりに食べています。夫はお米が大好きですが、お米を食べると血糖値が上がると信じ込んでいて、そうめんやお蕎麦なら大丈夫、栗ならもっと大丈夫と思い込んでいる節があります。
「どれだって、少量なら同じようなものでしょう?」
「いやいや、お米を食べた次の日は血糖値が高い」
そう言って、お蕎麦や栗はたっぷり食べるのです。


栗を買いに行った夫が、アケビも買ってきました。
「これ好きだろうと思って」
「えっ、私買ったことないけれど」
近くに生っているものを食べることはありますが、私が食べるのは皮だけ、買ったことは一度もありません。


仕方がない、料理しましょう。包丁で半分まで切り込みを入れて、種とそのまわりを取り除きました。中身は夫に、
「食べてみる?」
と差し出しました。
おそらく販売用に栽培しているアケビで、皮がとても肉厚です。
詰めものとして、豚肉少々、ネギ、インゲン、シイタケ、しょうがを細かく切ったものを用意しました。


炒めて、しょうゆで味付けして、中身を取り除いたアケビに詰めます。


フライパンで焼くだけで火が通るのかどうか心配でしたが、山形の郷土料理なのでオーブンを使わないでやってみました。蓋をして時間をかけて皮に火を通しました。
1つを4つに切って、二人で一つずつ食べたのですが、夫はアケビの皮をちょっと残していました。では、何のために買ったのか? ちょっと目を惹かれただけに違いありません。
「これって、なんだったっけ?」
「えっ!」
アケビだということも知らずに買ったのでした。
今日は残ったアケビをオーブンで温めなおして食べてみようと思っています。







2025年10月25日土曜日

寒くなったね


視線を感じて見ると、ハラビロカマキリでした。


産卵場所を探しているのでしょうか?
しっかりファイティングポーズをとっていました。





 

2025年9月23日火曜日

トンビ


稲を刈っているコンバインの周りをトンビが舞っていました。
イナゴが飛び出すのを待っているのか、車の窓から見たときは3羽舞っていたのに、降りてみたら、1羽だけが残って、あとは飛んで行ってしまいました。


トラクターには、よくハクセキレイがお供していますが、コンバインのトンビのお供は初めて見ました。
トラクターで掘り返した土から出てきた虫を捕まえるのは簡単そうですが、小さいイナゴを舞いながら食べるのは、よっぽど目がよくなくてはできない相談です。





 

2025年9月14日日曜日

ヒメイワダレソウ、いろいろ

昨年、長男の住む糸島に行ったとき、町はずれの4人がやっと座れるくらいの小さなコーヒーショップに行ったことがありました。そこでコーヒーを飲むというより豆を売ったりテイクアウトが中心の店でしたが、店の前の畳2枚ほどの小さな庭に、ヒメイワダレソウのような植物がびっしりと育っていました。
「あら、ヒメイワダレソウかしら?」
「栽培種でクラピアって言うんだ。ヒメイワダレソウよりびっしりカバーするよ」
と息子。
「今年はあまり踏んでないからちょっときれいじゃないんでけれど」
と若い女性の店主。
クラピアは、踏めば踏むほどきれいに広がるのだそうです。


我が家のヒメイワダレソウもちょっと背が伸びてほわほわして徒長のように見えたとき、「そうだ、踏んだ方がいいんだった」と思い出し、それまで踏まないように石を置いていたのを無視して、極力踏むようにしていたら、今年はきれいに広がりました。

ところで、ネットでヒメイワダレソウと検索すると、外来種のリッピアというのが出てきます。そして、リッピアは繁殖力が強いし、冬場は汚いので植えない方がよいと書いてあります。
わぁ、紛らわしい!


我が家のヒメイワダレソウは、そんなに繁殖力はないので、リッピアではなさそうですが、外来植物のようです。その昔、母が苗を運んできたジュウニヒトエも、紫の花が咲くのは外来種らしいと知って、驚いたことがありました。
見慣れた庭の植物たちが、じつは世界を股にかけて繁殖しているのを知ると、そんなものだろうと思ったり、ちょっと複雑な気持ちになったりします。








2025年9月13日土曜日

クズの絨毯


 桜、エゴノキ、フジ、椿、ノウゼンカズラなどの花びらの絨毯はおなじみですが、これはクズの花の絨毯です。


小川の向こうの個人の家の木にまつわりついたクズ。厄介な植物とはいえ、花はてんぷらにしたらおいしいし、花びら酒は薬になるし、お茶にもなります。


その花も、そろそろ終わりを迎えています。


2025年9月12日金曜日

つかまっちゃった!


雨が上がり、夫が置いていた傘を干そうとして、ビニール傘の中に蝶が入っているのを見つけました。


おっ、ウラギンシジミです。


そのまま、傘のひだを裏返してみたら、恨めしそうな顔でこちらを見ていました。
干そうと傘を広げたら、ウラギンシジミは瞬時に飛んで行ってしまいました。







 

2025年9月11日木曜日

トカゲ


庭で久しぶりにトカゲに出逢いました。
すぐ葉の陰に隠れてしまって、全体を移すことができませんでした。

トカゲで思い出したのですが、先日世田谷美術館に野町和嘉さんの写真展を観に行ったとき、砧公園でイグアナを散歩させている人がいました。頭が大きく、全長80センチくらいだったでしょうか。イグアナは犬にほえられたり、飼い主さんに歩くよう促されても頑として留まっていたりと、ほほえましい風景でした。
以前、メキシコ在住で何匹ものイグアナやカメなど飼っている人のブログを見ていましたが、日向ぼっこさせたり、産卵させたり、嚙まれたり、ブログを見ているだけで大変そうでしたが、日本で飼うのはもっと大変なことだろうと思いました。





 

2025年9月10日水曜日

尾花沢スイカ


夏の間、せっせとスイカを食べ、ラグビーボール状のスイカも、2度食べました。でもこのスイカ、やっぱり甘さが足りません。しゃきしゃき感も今一つでした。


それに比べると、小玉スイカの大玉(?)は甘い! それに赤いところも皮近くに迫っていて、ごみが少量しか出ません。

何度かネットで山形の「尾花沢スイカ」のサイトをのぞきました。スイカ好きの母が尾花沢スイカが大好きだったのです。ところが尾花沢スイカはブランド化してしまったのか高級品になっていて、買えませんでした。


9月に入って街のスーパーマーケットで尾花沢スイカを目にしました。値段もそこいらのスイカと違わなかったので、もちろん買ってきました。


期待はいやが上にも高まりましたが、期待が高すぎたのか、味は普通でした。まぁ、尾花沢スイカにもピンからキリまであるのかもしれません。
山形のスイカはこれからなので、また食べるチャンスがあるかな?





 

2025年9月9日火曜日

ワイルーロ


ウォーリードールを買ったら、おまけとしてワイルーロがついてきました。
「あれっ、南米のワイルーロってトウアズキではなかったかしら?」
2粒の実は、よく見るとナンバンアカアズキに似てはいますが、桁違いの大きさ、長いところで20ミリもあります。
久々に「軽井沢ジャムこばやし」の 「世界の木の実」を見てみました。すると、南米ではトウアズキだけでなくナンバンアカアズキもワイルーロと呼び、そのナンバンアカアズキも木の種類がいろいろあるのか、実の大きさもいろいろのようです。


手前がおまけでいただいたワイルーロ、左のナンバンアカアズキの何倍もある大きさです。そして右がトウアズキ、後ろのビンに入ったのは、タイのクラビで拾った小さい実のナンバンアカアズキです(ビンの蓋が開きません)。
ナンバンアカアズキの皿には1つ色の深いのが混じっています。


年月を経て色が深まった、友人Kのお土産です。
小さいものなのに、50年以上、よくなくならないで手元にあったものです。もし、インドやパキスタンに実の大きい種類のナンバンアカアズキがあったら、ナンバンアカアズキを容器にした象牙(象の骨)の象は、おそらく200匹は入ったことでしょう。






2025年9月4日木曜日

夫が拾った虫たち


夜、夫と私のデスクの間においてある台に虫が2つ転がっていました。
ゴキブリだと思い、「きゃぁぁ!」と声を上げかけて、夫に、
「なによ、これ?」
と訊くと、
「あぁ、拾った」
と落ち着いています。


明るくしてよく見たら、確かに1匹はタマムシ、1匹はミドリカミキリでした。
「タマムシは玄関で拾った。もう一つは、なんだか知らないけれどデスクの上に転がっていた」
とのことでした。


タマムシはおなじみですが、ミドリカミキリはあまり見かけません。
どうして、家に入ってきて死んでいるの?
小学生の頃の昆虫採集にはホルマリンを使い、それでも月日が経ってから標本箱を開けてみるのが怖かったけれどカミキリくん、このままで腐ったりしないの?







 

2025年9月2日火曜日

クヌギだった!

 


日曜日に、野町和嘉さんの写真展を観に、世田谷美術館に行きました。
世田谷美術館は内井昭三さんの設計で、1986年に完成開館したもの、あのころはまだ手仕事が生かされていて、最近の建物とは違う、随所に手作り感のある建物でした。


世田谷美術館は砧公園の一角に建っていて、緑豊かですが、中庭に素敵な大木がありました。
「なんだろう?」
木姿ではわからず、葉っぱを見てもよくわかりませんでした。
案内板を見ると、なんとクヌギでした。我が家の周りのクヌギも、枝を横に張っているものがないわけではありませんが、普通、主幹を切ったりしないので、クヌギはまっすぐ伸びるものとしか思っていませんでした。
シンボリックな、とても幸せなクヌギでした。







2025年8月30日土曜日

後の祭り


生きているタマムシを見つけました。死んだタマムシと足の位置が全然違います。
普通、タマムシは片時もじっとしていません。ぶんぶん飛び回ります。これは弱って死にかけているに違いない、作業が終わったら拾いに来ようとそのままにして、草刈りなどしていました。

30分ほどして行ってみたら、タマムシは影も形もありませんでした。
「虫網をかぶせておけばよかったなぁ」
後の祭りでした。





 

2025年8月29日金曜日

狂い咲き


コウホネが次々と咲いたのは6月のことでした。
最後の方は茎がしっかりしないで悲しい形で咲いたりしていましたが、久しぶりにしっかりと咲きました。
お客さまは、ちょっと紋が違うようですが、シジミチョウでしょうか?





 

2025年8月27日水曜日

「おれの木だ!」

トサミズキが覆い茂って暑苦しいので、枝を払いました。
枝を払わないと花がいっぱい咲いてきれいなのですが、下の金魚のつくばいが息苦しい感じになってしまいます。


 ほぼ切り終えたところで視線を感じて、見ると大きなカマキリでした。
「これ以上切ることは許さん!」
「はいはい」


暑い日々、カマキリに出逢うとつい頬が緩んでしまいます。






2025年8月26日火曜日

今年のセミ


そろそろセミの声が切れ切れになり、夜は秋の虫の声が聞こえるようになりました。
玄関あたりに残されたセミの抜け殻です。


毎年のことですが、母屋の梁にはたくさんの抜け殻が残されています。


もちろん、コブシの木をはじめ、植木にもたくさんの抜け殻が残されています。


そして、コブシの木の下には、風で落ちたのかたくさんの抜け殻が.....。


今年はセミが少なかった、まったくセミの声を聞かなかったなどの声を耳にしますが、我が家のセミは平年通りでした。