2009年3月30日月曜日

フタバガキ科の種


フタバガキ科の木は、ラワンとかメランティーと呼ばれている熱帯多雨林のものが有名です。ラワンは60メートルもの巨木になる木で、種の多様性のある熱帯 林では、1平方キロメートルにたった数本生えるだけです。合板にするためにたくさん伐採されましたが、伐採や搬出のときにどうしても他の木を傷つけてしま い、結果的に熱帯林が破壊されたところがたくさんあり、大きな問題にもなりました。
フタバガキ科の木は、1年を通して雨が降る熱帯多雨林だけでなく、赤道からはずれた熱帯常緑林やもっと雨量の少ない熱帯乾燥林にも生えています。そして、1種類だけで林を形成する種類とか、街路樹にもできる種類とか、いろいろあるのです。背のそう高くない木もあります。
でも、実が特徴的なので、一目でフタバガキ科とわかってしまいます。
これは、タイ北部のDipterocarpus obtusifolius、電気が引かれる前には、木の幹をちょっと彫り、そこを燃やして樹液を採りました。それで人々が夜の明かりをとったのでした。
種は直径2センチと大きく、羽は小さい3枚目のあるものもあります。

2009年3月29日日曜日

ころんとした種


ころん、ぷっくりしたかわいい種です。
これも、南タイの浜辺で拾いました。
長手で4センチくらい。硬くて、ぷかぷかよく浮きます。やはり、マングローブの一種でしょうか。
ちなみにマングローブとは、汽水域の干満の差あるところに生える木の総称で、海岸線を土壌浸食から守るとともに、人間、魚、鳥、小動物など、たくさんの生物を養ってくれる、とてもありがたい植物です。

2009年3月28日土曜日

コンポンソムで拾ったもの



以前、カンボジアで3年暮らしましたが、ときどき仕事でコンポンソムに行きました。コンポンソムはカンボジア随一の港です。
そこに、とってもすてきな浜があって、壁がなくて屋根だけの、ひなびたレストランがありました。シーフードなんかを注文してから、砂浜をひと歩きするといろいろなものが落ちています。
右3つはなにでしょう?ちょっとわかりません。もう繊維だけになっている、とっても軽いものです。

左下は珊瑚の丸くなったもの、真ん中のレンガ色のものは紐がついていて、魚網の一部分だと思います。また、下は電気の碍子です。

2009年3月24日火曜日

これはなに?


勉強不足で、拾った種がなにかわからないものがたくさんあります。森の中で拾ったものもわからないけれど、海岸で拾ったものはもっとわからなかったりして。

こ れは松かさのようになっています。そして、表面はとってもすべすべ、つるつるしています。ずっとニッパヤシの種だと信じていたのですが、ビーチコーマーさ んたちのブログをのぞいてみると、ニッパヤシの実はもっとずっと大きいみたいです。これは、直径が大きい方で3センチほどしかありません。
ニッパヤシも汽水域に生える、広義のマングローブ、砂糖は採れるし、葉や葉脈は細工物に使えるし、とても役に立つ植物です。

ラフィアヤシの種のようでした。

2009年3月23日月曜日

ヒルギ


先日のサキシマスオウノキもマングローブの仲間ですが、こちらは、マングローブの代表選手たちです。左の4つはヒルギ科のヒルギの花で、右はセンダン科のホウガンヒルギの種ではないかと思います。
これも、南タイのトランで拾ったのでしょうか。

マングローブの林は海の水と真水の混じる河口近くの汽水域に広がって、根っこが蛸足のようになっていたり、剣山のようになったりしていて、独特の景色を作り出しています。入り組んでいるので、カニ、エビ、イカなどがたくさんとれる、よい漁場でもあります。

2009年3月22日日曜日

サキシマスオウ


これは、BCさんたちのブログでよく見かけるサキシマスオウの実でしょうか?しっかり記録していないのでうろ覚えですが、南タイのトラン県のアマンダン海の砂浜で拾ったのではないかと思います。
もしかしたら、その先の小さな島だったかもしれません。
はるばる荒波を超えてきたものではないので、色が褪せてなくて、しっかりした形をしています。

2009年3月17日火曜日

風で飛ぶ種


種には、風で飛ぶ種、動物に運んでもらう種、人や動物にくっついて移動する種などいろいろありますが、くっつく種は好きになれません。
あぜ道なんかを歩いていて、裾にびっしりつかれてしまうと、憎らしいばかりです。

それに比べると、風で飛ぶ種のすてきなこと。どの種も趣向を凝らした形で、優雅に飛んでいきます。
こ れは、タイの東北部ブリラムの農家の裏に落ちていた種です。いまはもうどこも電気が来ていますが、電気がない頃、特に乾季が終わって雨季が始まる暑い季節 の午後には、もう頭がボーっとして、ぐたっとのびているだけですが、夕方になって水浴びをすると、アイスクリームや冷えたビールがなくても、すっかり生き 返って、幸せ気分を味わえたものでした。

2009年3月16日月曜日

石っころ


私は丸い石が好き。いつも、まん丸な石しか拾いません。
でも、カンボジアのカンポットという港近くの漁村の浜では、なぜかどの石もそろって細くて長いので、そしてきれいなので、つい拾ってしまいました。
その村は、蟹がおいしいと評判の村で、同行したカンボジア人たちは、みんな競って蟹を、それもたくさん買い求めたので、驚いてしまいました。
というのも、内陸のプノンペンあたりの人は川の魚は食べても、海の魚をほとんど口にしないからです。確かに、メコン川からトンレサップ湖あたりを回遊する淡水魚は種類も多く、おいしい魚が多いのですが。