2009年8月11日火曜日

ヒマ


私が小さな子どもだった頃、ひまし油というのは、とても身近なものでした。家庭で常備しておいて、子どもがお腹を壊すとちょっとなめさせるような。
でも、私にとっては、お母さんが腹痛と思ってひまし油を飲ませたのだけれど、食あたりではなく盲腸炎だったので、死んでしまったという、小学校の同級生の弟の恐ろしい話を思い出してしまいます。

タイ農村では、自家製の食用油をとるためにヒマを育てている農家がありました。また、昔育てていたヒマがこぼれ種になって、畑の端や道端に生えているのもずいぶん見ました。カンボジアではもっと野生化している、小さな実をつけるヒマを何度か見かけました。ヒマはもともと、そのあたりの野生のものだったのかもしれません。
ヒマの種は大きさといい、模様といい、虫のようです。私は、油をとるわけでもないのに、実のなる季節に見つけると、ついつい一粒、二粒いただいて、金平糖のような実を剥いて種を取り出して掌に乗せてみたものでした。かわいいというか、気持ち悪いというか・・・・。

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