タキアン(
hopea odorata)は、すかーんと高い、直径が1メートルにもなる、とても美しい木です。タイ語でタキアン(灯火)と呼ばれるくらいですから、その樹脂はよく燃えて、電気がないころは明かりにしました。また魚網に塗って強くしたりと、人々にとって、とても重要な木でした。しかし、今では、木の幹を少し彫って、中で火を焚いて樹脂を採るので、どんな木からも樹脂を採ることは、一切禁止されています。そのことで、木そのものを枯らせたりはしない知恵を、人々が持っていたというのに、ちょっと残念です。
友人の家の近くに、タキアンの、緑の種が落ちていました。ちょっと季節には早すぎるのですが、すっかり熟れて、乾いた実は落ちてないかと、タキアンの木の下を通るたびに、うろうろさがしました。
すると、やっと一つだけ見つかりました。実はあまり熟してないようですが、これならしなびないので、大切に持って帰りました。
そして居間で、ほかの種などと一緒に、笊に広げて干していましたら、ある夜、トラ(猫)が鳥と間違えたのか、羽をもいで、ばらばらにしてくれていました。トラを責めるわけにもいきませんが、ちょっと残念でした。
春さん、この実ずっと気になってたんですが、タキアン(Hopea odorata)ではないです。
返信削除それよりもずっと珍しいGyrocarpus americanusの実のようです。
Hopeaの翼は丸い実の先端もしくは側面から翼が付いているはずなのです。
学名は回転する(ジャイロ)種子(カルパス)にちなんでいます。
また、種小名からしてアメリカから導入されたものなのだと思いますが経緯などはわかりません。
どこにあったのか教えていただけないですか?拾いに行きたいです。
Tomokiさん
返信削除クラビの町から船で行った(船でしか行けない)、今は観光地になっているところにある別荘地の敷地の中にありました。
私も、運び方が悪くて羽が取れたりして、途中でなくしてしまいました。
クラビではそう珍しい木ではないといいのですが。
画像を見てみました。確かにそっくりでした。
それは行けそうにないですね。
返信削除残念。
Tomokiさん
返信削除クラビは植生的に見ておもしろそうなところでした。
30年前は漁村、今は別荘地と観光地が隣り合っているところは、友人の話ではもっと鬱蒼としていたそうでした。でも、よく元の木も残してあるようで、マングローブ林もかなりありました。
ただ、観光地の方は、排水がいろいろだめにするのが時間の問題に見えました。
一度行ってみてください。