2010年5月27日木曜日

指ハブ



ヤシ砂糖を包んであったパルメラヤシの葉を、捨てられないでしました。
いつまでもとっておくわけにいかないし、何の役にも立たないし、でも、当分手に入るものでもないし、なんてぐずぐずしていましたが、「そうだ、これを使ってなにかつくればいい」と思いつきました。

つくるなら、沖縄の指ハブです。一匹持っていて、ここに越して来てからも見かけたのですが、荷物を全部解いて飾り棚に移した今、姿が見えません。
小さいものや軽いものは、注意深く作業しているつもりで、段ボール箱から出すときに、包装紙に混じって、行方不明になってしまうことがあります。




砂糖の包装用に切ってある葉ですから、十分な長さがありません。指ハブがつくれるかどうか。とりあえず、ヤシの葉は水に浸しておいて、リボンをつくる簡単な道具をつくりました。
木片の一方に他の木片を固定し、欲しい幅のところに鋸で切り込みをいれ、そこに包丁をさして使います。




カンボジアのお母さんたちが、ヤシの葉でござを編むときに、こんな道具を使っていたなあと、思い出しながらつくってみたのですが、彼女たちのように、すいすいとは切れません。左手で葉を押さえ、右手で引っ張るのですが、包丁も押さえていなくてはならず、鋏で切る方が早かったかもしれません。




リボンを4本使って、2本ずつ、六角形に編んだものをあわせます。それをクリップでとめておいて、




両端を寄せてきて、立体にして、ある程度の長さになるまで編み進めます。といっても、短い材料を使っているので、あっというまに編み進めなくなり、あわててしっぽをつくりました。しっぽは葉を細かく割いて縄に編むのですが、短すぎるので縄にはできず、葉の紐でまとめました。




というわけで、蛇というよりは、魚のようなものができてしまいました。
ヤシの葉が少々残っていましたが、短かいものしかなかったので、それでボールを編みました。下の色が濃い方が、できたてのほやほや、まだ湿っています。




それでも、指ハブは、ちゃんと噛みついてくれました。


ヤシの葉のドリアン


4 件のコメント:

  1. 草ハブ・・・器用ですねぇ~!
    クバの葉っぱで作るのもいいでしょうね。

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  2. Shigeさん
    器用だなんて。
    最初太すぎて、親指しか噛み付かないので、細くしてつくりなおしました。
    今度は細すぎたのか、噛み付いたらなかなか離さなくて(笑)
    簡単そうに見えるものも、なかなかうまくいきません。

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  3. ふむ。ふむ。指ハブって何かずっと読んでいって分かりました。最初、エビフライかなって思いました。
    どうしても、指を噛ませたいってところが味噌ですね。紹介されていた本を入手して、たっぷりある椰子の葉でこっちの子供たちのグループとやってみたいと思います。あの、ボールみたいの中に豆をいれて、音がでるようにして、それを花束みたいにした「楽器」がこちらにはあります。ボールのサイズはもう少し大きいものですが。

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  4. ポンチョさん
    確かにエビか魚みたいです。
    私のはもともと材料が短かったので、蛇に見えにくいのですが、沖縄で売られている物だって、蛇というほど長くはありません。
    でも、噛んで離さないのはおもしろい、誰でも喜びます。
    えっ、葉っぱの楽器がある?さすがインドですね。手仕事の宝庫!
    見てみたいです。

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