楮の実がなりました。
ここに来た当時、家を建てるために荒れた敷地(元は畑)の草を刈ると、篠竹の陰に隠れ、葛に覆われて、たくさんの楮が生えていました。どの木も傷んでいたので切り倒しましたが、すぐに新しいのが生えてきます。最初は、あまり再生力が強いので、「紙漉きをしろという、天の声か?」(笑)と思ったりしましたが、そんなわけにもいきません。
和紙の特産地でも、今では楮をタイなどから輸入していますが、おそらく、切り倒したり、皮を剥いだりする、人と人件費の問題なのでしょう。あんな、生命力の強いものが、なくなるはずがありません。
ここ八郷にきて、初めて楮がクワ科の植物と知りました。英語でクワのことはマーベリーと言いますが、友人のデンマーク人が、「マーベリーの紙」のことを話したときも、知らなかったら、「まさか、クワで紙をつくるなんてねえ」と、混乱するところでした。
その楮の実、ちょっと酸味が足りません。それと、なんとなく粘りがあります。その粘りが、いい紙のもとになるのでしょうね。モミジイチゴや、続いて実るクサイチゴの実にはついつい手が伸びますが、楮の実は、最近は見ても食指が動きません。
というわけで、誰にも採られず、実は落ちて、木の下を赤く染めているばかりです。
楮、うちの近所ではとんと見ません。って言うか、見たことがありません。
返信削除実は美味しそうですね。でも酸味が弱いと・・・オレもだめだなぁ。(笑)
学校の勉強では「こうぞ・みつまた」とセットで憶えましたが
返信削除ミツマタはあっても、楮は見たことがなく、桑の仲間とも知りませんでした。
実のついた枝が涼しげでキレイですね。
手間やコストを考えると、紙漉きは実用的でなくなり、ある意味貴重ですが
生命力旺盛な植物は、実際困ってしまうでしょうね。
Shigeさん
返信削除葉は、色が桑より濃いのですが、桑に似ています。
近くに紙漉きがないのが不思議ですね、幾らでも生えてきます。
春先に次々と出てくるベリー類を冷凍しておいて、苺も混ぜてジャムにするといいと思いつつ、モミジイチゴなんかはすぐ食べちゃうので(笑)、「楮だけではねえ」と、実が落ちるのを見ています。
Hana-ikadaさん
返信削除我が家には、植えたものですがミツマタもあります(笑)。
ミツマタは成長が遅いですね。もっとも、陽があたらないところに植えてあるからかもしれませんが。
それに比べると、コウゾは雑草のようです。陽があたろうが、あたるまいが、1年で1メートルくらいには、悠に育ちます。
ミツマタからは紙幣をつくるみたいですが、さすが~。格が違うんですよ、格が。コウゾは庶民です。
まあ、生えていてくれたら、いつか役立つかもしれません。私は切っているけれど(笑)。