2010年8月26日木曜日

玉虫



居間の一角に、置いてあったお盆と笊。中で3、4日這い回っていた虫が動かなくなりました。




玉虫さん、ごめんなさい。命をいただいてしまいました。

玉虫の一生は、そう知られてないようです。ケヤキの木の中で幼虫時代を過ごし、成虫になってからは、時々ケヤキの葉を食べるとも、何も食べないともいわれています。
セミほどではありませんが、成虫になってからは短い命のようです。

せっかく生まれてきたのですから、ぶんぶんと大きな羽音を立てて、ケヤキからケヤキに、ケヤキからセンダンにと飛び回りたかったでしょうけれど、自然に命を終えた後に、亡骸をいただこうとすると、




こんなになってしまいます。
地表をうごめく掃除屋が精勤で、まず頭をとり、最後にはこんな姿になってしまって、とても美しい姿のままでは見つけられないのです。




玉虫をコレクションしているわけではありません。
我が家にいた玉虫は、喉から手が出るほど欲しそうにしている人がいたので、あげてしまったのです。
今度は、玉虫に関心のないお客さんばかりくることを、祈っています。

2 件のコメント:

  1. 玉虫のオスは観察すればするほど
    その美しさに驚かされます。
    今の家に越してきてから、時々見かけるようになりましたが
    なるほど欅の木があるからなんですね。
    地に落ちて分解されてしまった姿が殆どですが
    それでもキラリと光って目立っています。

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  2. hana-ikadaさん
    玉虫は、大きな音を立てて、うるさいほど飛び回るので、すぐわかってしまいます。毎年、いるあたりは決まっていて、いっぱい飛び交います。
    光ると本当にきれい。
    でも、これで玉虫厨子をつくるとなると、10万年ぐらいかかりそうです。

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