2010年10月5日火曜日

ウラジロデイコ



近くの道路わきに、田んぼを転用した畑で、四、五種類のジンジャーを、数十株、もしかしたら数百株も育てている人がいます。




整然と並んで植えてあるのですが、誰かがこの畑にいるのを、一度も見たことがありません。花の季節になっても、花を切りとるとか、あるいは株を掘っている気配もありません。




一反(300平米)以上あると思われる畑に、毎年花が、ただ咲き乱れているだけです。
ジンジャーは霜が下りる枯れて、根だけになって冬を越します。




その中に、二本だけ、背の低い木が植えてあります。
冬は、枝を切り詰めて幹だけにして、ビニールで被ってあります。そして、霜が降りなくなったころ覆いを取ると、緑の葉が芽生えてきて、春に一度、そして今ごろ、もう一度赤い花を咲かせます。




ウラジロデイコ(Erythrina glauca)です。
一年草は熱帯と温帯の両方で育ちますが、熱帯でも温帯でも育つという木は、多くはありません。でも、このウラジロデイコは、毎年丸坊主にされても、元気よく枝を張って、少しずつ幹が太くなっています。




根元に落ちている、ビロードのような肉厚の花です。
いつも横を車で通り過ぎるだけですが、まだ、豆が生っているのを見たことはありません。

冬に木にビニールを被せるほどの人ですから、きっと植物好きの人だと思います。
それにしても、庭でもない、道路わきの田んぼに、なぜ半端でない量のジンジャーを植えているのか、なぜウラジロデイコまで植えているのか、ちょっと謎ですが、毎年楽しませてもらっています。



4 件のコメント:

  1. ひょぇ~!!デイゴまであるのですか!
    そりゃ、ハンパじゃないですね。

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  2. 渚の探偵:助手2010年10月5日 23:58

    ウラジロデイゴは、こちらの浜辺や国道沿いに植えられているアメリカデイゴとは近種でしょうか?
    この花は花期が長いのか、6月の梅雨の時期に咲かせ始めましたが、今だどんどんと花を咲かせているところもあります。
    私もこの豆は見てみたいと思っているので、見かけたらブログでアップしますね。

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  3. Shigeさん
    どんなおじさんが育てているのか、見たいのですが会ったことがありません。
    それにしても、最近は土地が余っているのでしょうか。
    耕作放棄地より、ずっと素敵ですが。

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  4. 渚の探偵:助手さん
    情報、ありがとうございました。
    アメリカデイコの写真を見ると、むしろその可能性大ですね。日本でもよく育つそうだし。
    アメリカデイコの葉の裏も白いのでしょうか?ウラジロデイコは東南アジアで見かけます。
    タイでは、デイコ(E. indica)の葉っぱも蕾も食べますよ。
    アメリカデイコはブラジル原産だというし、デイコはインド・マレイ原産だし、タイの森にも何種類もあるし、デイコはいろんなところにあるんですね。
    豆のアップ、楽しみにしています。

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