2010年10月18日月曜日
お菓子を包んでいたヤシの葉
タイ、ラオス、カンボジアなどで、お菓子を包むのにもっともよく使われるのは、バナナの葉です。
バナナの葉で包んでから、蒸したり焼いたりしたお菓子もありますが、できあがったものを、バナナの葉でつくった舟形の器に乗せたり、小さな四角に包んだりしたお菓子もあります。
菖蒲に似た、トゥーイ(タイ語)という葉も、香りがよいので、包むのによく使われます。竹も使われます。
バナナやトゥーイの葉は、すぐにしなびてしまうし、甘いもち米を詰めて、焼いたり茹でたりした竹は、手で裂きやすいように、また、売り歩くのに重くないように、外皮をほとんど削り取っているので、裂いた後はただのゴミになり、捨てるだけで手元に残りません。
その点、ヤシの葉で包んだお菓子の包みは、丁寧に復元しておけば、いつまでも形をとどめています。もっとも、これとて、誰も取っては置かないものですが。
パルメラヤシの葉の、細長い包みには、もち米の粉をココナツミルクでこねて、蒸したお菓子が入っていました。
買ったのは、カンボジアの小さな町の、食堂の前でしたから、朝ごはんは食べたけれど、もう少し何か食べたい人や、旅の途中で食べるために買う人を目当てに、朝早くつくって、売りに来ていたものでしょう。携帯にはうってつけの、素材と形です。お菓子に地方色があるのも、おもしろいことです。
もともとは、細く裂いたヤシの葉を使っていたのでしょうけれど、これはビニールで結わえてありました。
ビニールの荷造りテープは、4センチほどの幅で巻いたものも売っていますが、ちょっとしか使わない人のために、2メートルほどに短く切ったものも売っています。
これは、その紐を細かく細かく裂いて、何本にもして使っています。中に入っているお菓子は小指より細いくらい、手間はかかりますが、つくる人は、そんなことは厭いません。
3本組とか、5本組で売られている、お菓子でした。
もちろん、中身は入ってないですよね~!
返信削除それにしても、春さんは物持ちいいなぁ~!(笑)
Shigeさん
返信削除はい。中身は食べて、巻きなおしました。これでもまだ、捨ててきたものが惜しくて(笑)。
外皮をとってから焼いた、柿ほどの大きさのココナツジュースの殻なんか、「なんでとって置かなかったんだろう」と悔しがったりして...。