2011年12月9日金曜日

マタタビの枝







友人Kが遊びに来ました。
猫にいただいたお土産は、ビーフジャーキーではなくて、マタタビの枝です。庭に生えているのを切って来てくれました。




さっそくトラで試します。関心を示しましたが、そう深い関心ではありませんでした。
トラはマタタビより、お菓子の方が好きなようです。今朝も起きてみたら、机の上から置いてあったお菓子が一つ消えていました。




このマタタビの枝、見覚えがあります。
木の枝を利用した、織物道具の管(くだ)があるので、持ってきて並べてみたら、そっくりでした。管には糸を巻き、杼に収めて、横糸として布を織ります。

この管は、何の木でできているのか、考えたこともありませんでしたが、マタタビの枝でできていたのでした。




枝の中はスポンジ状になっていて、芯を抜くのはとても簡単そうです。




タイ、ラオス、カンボジア、日本などの管は竹製です。

管は、糸巻き機に突き刺して固定させて、糸を巻き取ります。糸巻き機の芯棒は太さが一定ではなく、円錐形にできていて、管の穴の太さの違いに対応できるようになっていますが、限度があります。
だから、竹の管を使う場合、穴の太さの揃った竹を厳選しないと、太すぎてぶかぶかだったり、細すぎてしっかり固定できず、糸を巻き取ることができません。

その点、マタタビの管だと、芯棒の太さに合わせて穴を開けられるし、微妙に曲がったりしているので、糸巻き機に固定しやすいのではないかと思います。




もらったマタタビを同じ長さに切ってみました。いよいよそっくりです。

じつは、木の枝の管が、どこからやってきたものか、わからなくなっていました。織物関係の道具を手に入れたとしたなら、エチオピアか韓国と考えていましたが、この枝がマタタビであるなら、韓国から来たものにほぼ間違いありません。
というのは、マタタビは日本、朝鮮半島、中国などに生えているからです。






2 件のコメント:

  1. すごく懐かしいものを思い出しました!キブシです。
    マタタビとキブシは似てますか?

    父は、昔、冬にキブシを採ってきて、髄を抜出し貯めていました。
    昆虫の標本を作るときに、髄を一センチくらいに細かく切って、小さな虫を差したピンをその端に差し、逆の端に大きなピンを通して、標本の見栄えをよくしていました。
    割り箸で押し出すんです、楽しくて私もよくやりました!!!
    今も使っているのかな???

    マタタビは髄を出した後の管を利用するんですね!

    返信削除
  2. Toki-sappさん
    キブシの髄は知りませんでした。小さいころは、ヤマブキの髄を取り出して、竹鉄砲の玉にはしていました。決めの細かい発泡スチロールのようで、ちょうどキブシの髄のようだったかもしれません。
    マタタビは、金串で穴を開けてみましたが、力が要りました。5センチほどの短いものに開けてみましたが、片側からは無理で、両方からやってやっと開きました。目打ちのような、根元で太くなっているのもので開けると後で使いにくいので、糸巻き機に直接押し込むか、金串であけたものでしょうか。
    昔の手づくり感溢れる標本素敵ですね!

    そうそう、「おこげ」には、やっと結論が出ました(笑)。近々アップします。

    返信削除