2012年4月19日木曜日

天恵緑汁


整体師のKさんが、酵素風呂をつくっていて、気持いい、疲れが取れると言います。
酵素風呂は、糠を発酵させて、その中に身体をうずめます。酵素で温められた身体から、毒素が抜け出て、それを酵素が消化してくれます。
我が家でもやってみようと、夫が糠を集めてきました。

それではと、二十年以上前から知っていたのに、自分では一度もつくったことのなかった、天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)をつくることにしました。
糠は水分を加えれば微生物の力で醗酵しますが、天恵緑汁を混ぜれば、天恵緑汁が微生物の御馳走となり、より活発に活動することが期待できます。

天恵緑汁は韓国の自然農業協会の趙漢珪(ちょうはんぎゅ)さんが考案したもので、その地域の植物に黒砂糖をまぶして、砂糖の持つ浸透圧で植物のエキスを抽出して、それを希釈して飲んだり、農業に使ったりするものです。

 

今の季節ですから、 ヨモギを採ってきました。本当は光合成のはじまる前、日の出前のものを採るのがいいのですが、それがおっくうで、これまでできなかったという経緯もあります。
このさい、懐中電灯を持って夜明け前に集めることは考えず、夜が明けてから採りはじめ、1キログラム集めました。
 

ヨモギは洗わずに、3割程度の黒砂糖をまぶします。大きな紙の上でまぶすといいのですが、手元になかったので、大きめの鍋を使って、半分ずつまぶしました。


それを甕に入れます。


全部を甕に入れたら、
 
 

重石をして、一晩置きます。


夕方には、もう石がすっかり沈みました。


次の朝、ヨモギの嵩は三分の一くらいに減っていました。


重石を取り、和紙で蓋をして、5日から7日くらい置きます。浮いてきたヨモギが茶色くなり、いい香りがしたら天恵緑汁が完成です。
液は、笊などで漉して使います。
農業用には、できたてを使いますが、とっておいて飲む場合は、酢になったり、お酒になったりしないようにもう少し黒砂糖を足し、冷蔵庫で保存します。

昨夜、酵素風呂を体験させてもらいました。
その前日の嵐で、ちょっと糠の温度がさがったということでしたが、熱くもなく、寒くもなく、うっとりよい気持で、星を見上げながら、頭が空っぽになり、温泉とはまた別の気持ちよさがありました。
できるのが、楽しみです。

もっとも、夫が酵素風呂をつくりたいのは、老骨に鞭を打ち、重労働をしても比較的簡単に疲れが取れ、激務に耐えられる身体を維持する一助となるのではないかと、期待してのことです。

「何でも、魔法のように効くってことないからね」
と言ってはいるのですが。


2 件のコメント:

  1. どんなお風呂になるのでしょうね?
    ぜひ、使用感をおしらせくださ~ぃ!(笑)

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  2. Shigeさん
    温泉地の砂風呂みたいなものでしょうか。
    普通の砂に身体を埋める健康法もあります。それは一度やったことがありますが、原因不明の湿疹がなおりました。でも、悪いところがあるとちょっとつらい感じがします。
    その分、糠は軽いし、暖かいので気持ちいいのです。しかも身体から出た毒素は、糠の酵素の御馳走になるので(笑)、何度入っても糠は浄化されるというすぐれものです。ただの砂は、一度使ったらそこは使えません。
    各地で営業されている酵素風呂がたくさんあるようですよ。まあ、そっちの方が当たり前で、自前の酵素風呂はそんなにない(当たり前か、笑)ようですが。

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