2012年9月30日日曜日
秋海棠
江戸時代初期に、中国からもたらされたというシュウカイドウ(秋海棠)は、
「秋海棠西瓜の色に咲きにけり」
と芭蕉の句にも歌われた、すっかり」日本になじみ切っている花です。とくに、友人のKさんの住む埼玉県の都幾川町の山の中には、あちこちに群生していてみごとです。
我が家でも、群生というほどではありませんが、いっぱい生えていたのに、作業場建設のため、あっちの木を抜いたり、こっちの木を抜いたりしているうち、すっかり少なくなってしまいました。
だけど強い花ですから、少しずつ盛り返しているようです。昨年より増えました。
花は、まるでお菓子のようです。
黄色いぼんぼんがおいしそう。
蕾もおもしろい。
しゃもじのようです。
これから冬にかけて、この花が乾燥してしまったものも、素敵です。
葉よし、花よし、丈よし、枯れ方よし、わりと好きな植物です。
2012年9月29日土曜日
2012年9月28日金曜日
秋の一日
彼岸花のまわりの草むしりをしていたら、お隣のキショウブにもう種ができていて、あちこちにぱらぱらと落ちていました。
と見ると、キショウブの葉にバッタがいます。
「カメラを持ってくるから、待っててね」
日本語は通じたようです。
大きいので、遠くからも姿が見えました。
「かっこいいね!バッタには秋が似合うね」
台所からふと外を見ると、カマキリがお祈りしているのが見えました。
お祈りしている姿を撮りたいと思っていたので、そぉっとドアを開けたのに、カマキリは急いで逃げます。
ところが、逃げ切れないとわかると、途中からは死んだふりをして、全然動かなくなりました。草の中じゃあるまいし、丸見えなのに...。
どうせ、死んだふりするなら、鎌を折りたたんで、両腕をぴったり合わせて、お祈り姿で死んだふりして欲しいものです。
こちらは、日本語は全然通じません。
2012年9月27日木曜日
2012年9月26日水曜日
2012年9月25日火曜日
クロタラリア
有機農家はこのあたりにもずいぶんありますが、その中でもKさんは筋金入りというか、きっぱりしたものです。
夫婦が食べられさえばいいということで、売るものは必要最小限にとどめて、販路も拡大しようとしません。
そんなKさんの畑では、道路との境やブドウ畑との境に、毎年ソルガムを植えています。
ソルガムは茎も甘いので、虫がソルガムに集まって他の野菜に来ないという利点がありますが、壁のように植えていますから、排気ガスや近くの畑の農薬散布を少しでも阻止しようという意味もあるようです。
そんなKさんの畑に、今年はソルガムと並んで、まっすぐ伸びて茂る草も植えられていました。
「何かなぁ」
と、通るたびにぐんぐん伸びるのを見ていましたが、
花が咲きました。クロタラリアでした。
緑肥植物として、インドやフィリピンではときおり見ましたが、日本では初めてです。
クロタラリアは刻んでマルチにしても、土にすき込んでもよい肥料になります。
エビスグサも緑肥として悪くないけれど、風で倒れやすいのが欠点です。
クロタラリア、植えてみたくなりました。
2012年9月24日月曜日
2012年9月23日日曜日
2012年9月21日金曜日
イチジク
イチジクの木が二本あります。葉の切れ込みが深い種類と、浅い種類です。
前後して植えましたが、浅い方は長い間実がほとんど生りませんでした。
葉の切り込みの深い方は、よく実をつけますが、数年前から鳥につつかれるようになりました。熟れそうになった実に、裏紙でつくった袋を必死で二年ほどかぶせました。
ところが昨年は、木のすぐ横に材木置き場のビニールハウスを建てたせいか、鳥が全く寄りつかず、採り放題でした。
その昨年あたりから、もう一本のイチジクが十分実をつけるようになりました。味が全然違います。
葉に切れ込みが浅いイチジクの方がずっとおいしいのです。
というわけで、おいしくないイチジクの方はジャムにして食べました。
ジャム用もあれば、生食用もあると喜んでいたのに、今年は鳥が帰ってきました。
鳥が食べる方は、さしておいしくないので、あげてもいいやと、今のところ鷹揚に構えていますが、もう一本のおいしい方にも、いつか気づくでしょうか?
イチジクが大好きです。以前は果物屋さんの店先でイチジクを見ると、買わずにいられないほどでした。ナシやリンゴは家族にも勧めるのに、イチジクは誰にも知らせず、一人で食べるほどでした。
おいしい方のイチジクは二つ、三つは熟れましたが、これからです。なんとか鳥には見つからないで欲しいものですが、いつまで安全なことやら。
前後して植えましたが、浅い方は長い間実がほとんど生りませんでした。
葉の切り込みの深い方は、よく実をつけますが、数年前から鳥につつかれるようになりました。熟れそうになった実に、裏紙でつくった袋を必死で二年ほどかぶせました。
ところが昨年は、木のすぐ横に材木置き場のビニールハウスを建てたせいか、鳥が全く寄りつかず、採り放題でした。
その昨年あたりから、もう一本のイチジクが十分実をつけるようになりました。味が全然違います。
葉に切れ込みが浅いイチジクの方がずっとおいしいのです。
というわけで、おいしくないイチジクの方はジャムにして食べました。
ジャム用もあれば、生食用もあると喜んでいたのに、今年は鳥が帰ってきました。
鳥が食べる方は、さしておいしくないので、あげてもいいやと、今のところ鷹揚に構えていますが、もう一本のおいしい方にも、いつか気づくでしょうか?
イチジクが大好きです。以前は果物屋さんの店先でイチジクを見ると、買わずにいられないほどでした。ナシやリンゴは家族にも勧めるのに、イチジクは誰にも知らせず、一人で食べるほどでした。
おいしい方のイチジクは二つ、三つは熟れましたが、これからです。なんとか鳥には見つからないで欲しいものですが、いつまで安全なことやら。
2012年9月20日木曜日
新生
十日市ではありませんが、10日、20日、30日と、0のつく日に、室内の植物に水遣りしています。こうすると、水を遣り過ぎて根腐れするのが防げるというわけです。
いつものように水遣りしていると、ハートホヤの葉っぱだけ植えている鉢に、新しい草が生えています。十日前にはありませんでした。
「ん?何だろう?」
見ると、糸のような蔓ながら、ハートホヤのようにも見えます。もちろん、これまでこんな細い蔓は見たことがありません。
ハートホヤは葉がハート形をしているため、バレンタインデーの贈り物などとして、葉だけを植えたものは、わりとよく売られています。
蔓がなかなか見つからなかったとき、せめて葉だけでもと買ったのが5、6年前ですが、残念ながら、葉からは蔓は出てこないと言われていました。
二枚の葉は、葉だけでずっと元気でしたが、今年一枚枯れてしまいました。
今ではハートホヤの蔓も、蔓から新しく仕立てた鉢もあるので、正直葉に期待するところは全然なくて、淡々とつき合っていました。
「これは、これは。がんばったねぇ」
同居していた植物を、ちびハートホヤを痛めないように、そっと抜き取りました。
裏の方にも、別の細い蔓が出ています。
まさか、隣の鉢から、実が落ちたというわけでもないでしょう。
同居していた植物には降ってわいた災難でしたが、抜かれて、捨てられてしまいました。
小さいながら、多肉植物の片鱗を見せています。
それにしても、蔓から出た、新しい葉はこんな感じですから、まるで別もの。これからいったい、茎は太くなるのか、葉は大きくなるのかどうか、新しい楽しみができました。