八郷クラフトフェアに出かけて、Sさんのイカ焼きの屋台でくつろいでいました。
すると、このあたりの大地主であり、もと郵便局長であったAさんがいらっしゃいました。
Sさんは、多趣味の人ですが、Aさんと今度開く句会の話をしています。
すると、Aさんが自分のつくった川柳を書いた短冊の束を取り出して、Sさんにぴったりなのを贈呈していました。
何の趣味もない私、ぼんやり見ていたら、Aさんが私にも短冊をくれました。
「すみれ春蘭ひな菊あやめ可愛い笑顔のさくら草」
それは、きれいな花を並べた句でした。
「さくら草があんたのことだよ」
ええ、ええ、そのぐらい分かっています。さくら草に似ても似つかぬ人にこれをあげて、陰でくすっと笑おうという魂胆でしょう。
「私、さくら草じゃなくて、ウバユリです」
Aさん、苦笑していました。
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