ここに越して来た時、耕作放棄された畑だった敷地には、篠竹、クズ、セイタカアワダチソウなどが生え放題で、視界もきかないくらいでした。さらに、もっと昔に傾斜がきついので耕作放棄されたお隣の土地には、センダン、ミズキ、ケヤキ、桐などが、勝手に生い茂っていました。
と言っても、どの木もクズやフジに巻きつかれて、姿も見えず、ただこんもりと盛り上がっていると言った様子の木もありました。
敷地の草刈りが一通り終わってから、まずやったことは、周りの木たちを蔓から救い出すことでした。腕より太いフジを切っておくと、一年ほどで朽ちて落ちます。クズは何度も登ろうとするので、何度でも切ります。
ほぼ例外なく、どの木も蔓に巻きつかれていました。
このセンダンも、今ではのびのび枝を広げていますが、蔓にがんじがらめに巻きつかれ、いじけていた木の一つです。
小さくて地味で目立ちませんが、今花盛りです。
肉眼ではかすかに紫色になっているのが見えるくらいですが、近づいて見ると楚々とした花です。
どんぐり同様、夏くらいまでには、昨年の種からたくさんの苗が芽吹きます。うっかり刈り忘れたらすぐ大木に育つので、せっせと刈ってしまいます。
以前、育つのが面白くてそのままにしておいたセンダンの木二本、一本はどうにも邪魔で切りましたが、もう一本は母木と同じほどの大きさになり、昔からいたような顔をして花を咲かせています。
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