連休で遊びに来た息子が、家に残っていたからと、五冊組の写真アルバムを持って来てくれました。
開いてみると、おもにはインドネシアの林業や農業の写真でしたが、タイ南部トランの村の写真が少し入っていました。訪問記に載せていなかった写真です。
あの村は、ニッパヤシに囲まれて家々がありました。というより、ニッパヤシの中に住みかをつくっていました。
ニッパヤシとともに生きている人たちです。
食べごろの実を採って来てくれたところ。
半分に割って、匙ですくって食べます。
ココヤシの実はどこでも売られていますが、パルメラヤシやニッパヤシの実は、地元の人たちだけが食べているものです。
ニッパヤシなど、マングローブの足元にはプランクトンも多く、海老やカニが生息するので、汽水域からの蛋白源には事欠きません。
仕掛けを沈めておけば、海老やカニがとれます。
村を訪問した当時、ニッパヤシの実を拾うことなど考えてもみませんでした。
mmerianさんに、はるばる宮崎の海に流れ着いたニッパヤシの実を送っていただいたとき、
「遠くまで、よくきたなぁ」
と、まじまじと見つめたものでした。
その後、こばやしジャム店で売っているのを見て、思わず買ってしまいました。
パルメラヤシの実のように表面を磨かなくても、ニッパヤシは艶々しています。
いつまでも、ニッパヤシが生き残れるといいのですが。
どうみても美味しくなさそうなニッパヤシ。食べられるなんて意外でした。もし、漂着して土着するとしたらニッパヤシかな?と考えていますが、目が出たものを松林に埋めてもダメでした。
返信削除mmerianさん
返信削除ニッパヤシからつくるお砂糖もおいしいし、実もほのかに甘くておいしいですよ。といっても、写真を見るまで、食べたことを忘れていましたが(笑)。
ニッパヤシは単独ではなく帯状に生えていますから、やはり他のマングローブ同様、環境が整わないと無理かもしれませんね。それと汽水域の植物ですから、海水でも真水でもダメ、そう考えると難しそうですね。ココヤシのようにどっちでもいいなら楽なんだけれど。