2014年6月22日日曜日

受難のバナナ

以前、kuskusさんにいただいたバナナの株は、今年は芽が出て来ないので、枯れたものと思っていました。
ところが、春も遅くなってから30センチほどに延びた新芽を見つけました。
「なんだ、今年は遅かっただけだったんだ」
安堵してからしばらく経って見ると、新芽は跡かたもありません。やっと理解しました。
日あたりが悪いから生えて来なかったのではなかったのです。出てきたそばから、イノシシに食べられていたのです。

そう言えば、タイの農村では、一度実が生ったバナナの茎を切り倒したとき、刻んで豚の餌にします。古い幹でも十分おいしいのですから、若い幹ならイノシシはきっと大好物でしょう。
味を知られたからには、その場所に植えておくわけにいきません。


幸い、また小さい芽が顔を出していたので掘りました。


十分深く掘ったつもりでしたが、移植先で 土を落としてみたら根がついていません。
たぶん、冬の寒さをしっかり回避できるよう、ランナーを深いところに走らせているのです。


一応植えてみましたが、根づくかどうかわかりません。


もう、新芽はないか、去年の株の近くをさがします。

 
ありました。小さくて、しかもイノシシに踏みつけられたのか、いじけています。


今度は慎重に、外堀を掘ります。


まだまだ。30センチ以上掘ったでしょうか。


やっと根っこらしいものが見えてきたので、親株との間にスコップを入れました。
下に端、左から三分の一のところに白い丸が見えるのが、親株からのランナーを切ったところです。


いやはや、根までが深い。
また、深い穴を掘って植え直しました。


しかし、移植した次の日、バナナに覆いかぶさるようにして鉄骨が置かれていました。
「わっ、もっと手前に引いてよ」
「引けないよ。そうしたら軽トラックが通れないもの。だいたい無理だよ、そんなところに植えるの」
「もおぅ、私がきれいにしたところに、必ず侵入するんだから」
「いろいろ、予定があるんだからさぁ、植える前に相談しろよ」
「じゃあ相談するけど、どこに植えたらイノシシが来ないというの?」
「.....。まあ、いまんところ無理だな」
「あぁあ」

相談にもなにもなりません。前門のイノシシ、後門の夫です。


なんだかんだで、再移植が遅くなりました。
ぎりぎり、鉄骨から外れている、根がなかった方は、ここで良しとしました。鉄骨にさび止めを塗るときだけ気をつければいいのです。


もう一本は完全に覆いかぶされていたので苦労して掘り出しました。けっこう根が深いからです。そしてちょっとずらして植えました。
当分様子見です。





2 件のコメント:

  1. 深く掘り上げてたり植えなおしたり・・大変な作業でしたね。お疲れ様でした。
    バナナが元気に育ってくれるといいですね。
    庭仕事、2人以上でやると、場所取りややり方で、意見や都合が合わないこともありそうです。

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  2. hana-ikadaさん
    そうなんです!とくに我が家はいつまでも建設中で(笑)、しかも相棒は「前へ前へ」の人で、私が草を刈って、きれいにしたところをめがけて石が積まれたり、コンテナが積みあげられたり、材木が置かれたりします。前に物置としてつくって、もう用済みで、躯体だけになっているものなんかを壊せば場所はあるのに、「そんな暇があるかい」です。何でも「捨てよう」と言っても取っておいて、結局はゴミになったりします。小さな木片をコンテナに詰めたものなんか、みんな蟻の巣になって(笑)、少しずつ燃やしています。
    完全な役割分担ですが、いったいどっちのおかげで(笑)家が回っているのかわかりません。両方同じ性分だったら、もしかしたら家は建っていないかもしれません(笑)。

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