カフェ「木古里」の庭の木に、見たことのない実が生っていました。
「これなんですか?」
「なんだかわからないの。山に生えていたからもらって来たんだけど」
「山に?」
「そういっぱい生えていたの」
「山にある木って言うより、なんだか帰化植物みたいね」
「そうでしょう。その土地の持ち主の人も、あんまり他では見たことがないから、鳥がどこかから種を運んできたんじゃないかって」
I.Yさんは、フラワー・アレンジメントを教えていて、植物のことはよく知っているし、日常的に山に木や蔓をさがしに行ったりしている人です。
花は薄いピンクで、上を向いていくつか固まって咲き、実が生ると重くて垂れ下ってくるそうです。
実をいただいてきました。
乾燥していない実は37グラム、乾燥した実は7グラム、薄い果肉の下はそのまま大きな種なのか、振ってみてもまったく音がしません。
乾燥したらこんなに縮むだろうか?
もしかしたら、左の実は未熟なまま乾燥したのかもしれません。
割って、種を『日本植物種子図鑑』で調べるとわかるかもしれませんが、割るのはもったいない気がして割ることができません。
「何だろう? 」
調べようもなくて、悩ましいことです。
春さん、これってシナアブラギリじゃないかな?
返信削除一度確認してください。
Shigeさん
返信削除わあ、葉も花も実もぴったりです。ありがとうございました。なんとなく、あてずっぽうにヒメクルミまでは思いだして調べたんだけれど全然違うし、途方に暮れていました。
シナアブラギリは、もともとは栽培されたものだけれど、野生化して、しかも山の中に群落を形成しているというのもぴったりです。いっぱい生えていたそうですから。さっそく木の持ち主に教えてあげます。長い間わからなかったそうです。