2015年1月15日木曜日

松が倒れた


いつかは倒れると思っていた、Hさんの敷地の松が倒れました。
ここに来た十数年前には、まだ大きな松の松林が残っていて、訪れた人から珍しがられていました。
それが次々と枯れ、倒れ、もう三本しか残っていない松の一本でした。

松は、落ち葉をすっかり取り除いた痩せ地に育つと言います。ところが、誰も手入れしない林には雑木が増えて落ち葉がつもり、土地は栄養たっぷりとなり、残った松も枯れていきます。
昔は、焚きつけに肥料にと、落ち葉や枯れ枝が大切だったので競って拾い、林の中は裸足で歩けるほどきれいだったそうです。


もうずいぶん前から枯れていたのですが、力尽き、根元からどたりと倒れました。


幸か不幸か、以前つくったけれどもう使っていなかった物置の、鉄パイプで支えられるように止まっています。


途中で枝分かれして二本になった幹の細い方が、引っ掛かったのです。


道を塞いだり、他の木をなぎ倒したりしなくてよかったけれど、片づけるのはちょっと大変です。


二本残った松のうち、この松も今年中には倒れそうですが、倒れても遮るものがありません。
まあ、直撃されない限り、問題はありませんが。



2 件のコメント:

  1. 松くい虫の仕業ではないのですか?

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  2. mmerianさん
    もちろん松くい虫の仕業です。でもどうして松くい虫が猛威をふるうことができたのか?まだ福島以北は被害にあっていませんので気温の違いもありますが、基本的にはアカマツは痩せ地に育つようです。
    だから下の落ち葉をよくさらっていれば、マツタケも生えるけれど、松くい虫にもやられないみたいです。この村の人たちは、つい数十年前まで、山持ちの人に落ち葉をさらわしてもらったら、労役で返さなくてはならなかったそうです。私はいつも、人口は昔と変わらない(むしろ増えた)のに、どうして手が足りなくなったのか、不思議に思ったりします(笑)。このあたりでも、山で落ち葉を集めたりしているのは、入植した有機農家数人で、あとは皆無です。
    もっとも、煙草農家は、苗を育てるのに松葉の温床が欠かせないと言っていましたが。

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