見つけたときにデジタル化しておけばいいのですが、なかなかそうもいきません。
もっとも、色も構図も悪い、たいしたことのない写真ばかりですが。
そんな、古い写真の中から出てきた、インドネシアのバリ島の植物園(1998年)の写真です。
メンガリス(Koompassia excelsa) の巨大な板根です。熱帯では、表土が薄く、そのため根が深く入れないので、高い木を支えるために板根ができます。
それにしてもメンガリスは大高木で、なんと樹高が80メートルにもなります。
日本の木は、「大きな木だなぁ」と思っても、たいていは樹高が20メートル以下ですから、80メートルと言うのは、比べものにならない高さです。
私がこれまで見たうち、もっとも高い木の一つは、サラワクの熱帯多雨林の中の、川のほとりに生えていた、野生のドリアンでしょうか。
60メートルくらい、高い枝になっている実が見えないくらいの高さでした。
大高木は、熱帯多雨林にしかみられません。
多雨林ではない、タイ東北部の森の木などは、相当高い木でも計ってみると35メートルくらいでした。
アガチス(Agathis borneensis)です。
アガチスはナンヨウスギ科の常緑樹ですが、広い葉を持っています。
これは、続いての写真だから、アガチスの種だと思いますが、はっきりしません。
タコノキ。
根がお見事です。葉は細工ものにするパンダナス、このとき(11月だったか)は実が生っていなくて残念でした。
植物園ですから、在来ではない木も植えてありました。
ブラジルのインガです。インガはほどよい半日陰をつくり、マメ科なので地中に窒素を固定するので、ブラジルのコーヒー栽培には欠かせない、コンパニオン・プランツです。
雨が多いからでしょうか、インガはブラジルでは扇を広げたような逆三角形をしていますが、この木はそんな樹形をしていませんでした。
バリ島にただ一本だけ育ったというバオバブです。
形から見て、マダガスカルではなく、アフリカ大陸のバオバブでしょうか。
植物園が充実しているというのは、長い植民地支配を物語るものでもありますが、なかなか広くて、気持ちのよい植物園でした。
これがアガチスですか!
返信削除よくホームセンターなどにあるので、一度買ってみましたが、どうも使いにくい木で、オレは好きではありません。(笑)
Shigeさん
返信削除アガチスの材木のことでしょう?熱帯材は、柔らかいものは柔らかいなりに、硬いものは硬いなりに、けっこう扱いにくいところがあります。でもそんな中でチークは抜群の使い易さ、美しさだと思います。
チークは植林が簡単なので(アガチスも)、元々はなかったのですが、インドネシアがたくさん産出しています。タイは表向きは木材は一切輸出禁止です。
はい、わかります。
返信削除チーク材は加工性も良いですね。そして材も粘るので割れが起き難い。ただ材の中にシリカを含むせいか、カンナの刃を早めに研がねばなりませぬ。(笑)
ローズのように鼻を刺激する臭いもないし、南洋材ではピカイチですね。
Shigeさん
返信削除そうチークはピカ一ですね。家よし、家具よし、船よし、オールマイティーです。だから、西洋列強に狙われてしまいましたが。
タイには古い総チークの家があります。バンコクの博物館の中にも一軒ありますが、とっても素敵です。