2015年8月20日木曜日
デンマークの石(一)
イエンスの家の階段を上り下りするたびに目に入るのは、アンの育てているガジュマルの鉢植えです。
私もかつて根っこが太ったガジュマルの小さな苗を買ったことがありました。ところが、生長するのが嬉しく、上部を刈り取ることを怠って枝を伸び放題に伸ばし、髭根も生え放題に生やして、大きな鉢に植え替えたりもして、太った根をすっかり台無しにしてしまいました。
帰国してから、自分のみじめなガジュマルの鉢を見て、
「今からでもなんとかなるかしら」
と考え込んでいるところです。
「ん?鉢の横に石がある」
イエンスにたずねるとそれは、ライム(石灰)かチョーク(白亜)の混じった石だということでした。
ウィキペディアで見ると、ライムストーンとは石灰岩のこと、炭酸カルシウムか方解石、または霰石(あられいし)を50%以上含む堆積岩で、白色だけでなく、不純物により着色して、灰色や茶色、黒色の石灰石もあるとのことです。たぶん、黒い部分と白い部分は形成された時期が違い、白い部分が波に洗われて、こんな形になったようです。
この石のことをたずねたことをきっかけに、イエンスも、イエンスの亡くなったお母さんも、そしてアンも浜辺で石をさがすのが好きだったことを知りました。
そして、三泊四日で北に旅行したとき、浜辺での石さがしも予定に入れてもらったのでした。
もう一つの石は、もしかしたらただのライムストーンではなくて化石かもしれません。というのは、筋状の模様がついているからです。
デンマークは、ドイツから北につきだした半島と、二つの大きな島、そしてたくさんの小さな島からなる国です。最高峰は、たったの170メートル前後、フィヨルドでできた入り江や運河の他には大きな川もないかわり、海はたくさんあります。
というわけで、半島の東海岸で二ヶ所、西海岸で一ヶ所、そしてコペンハーゲンのある島の東海岸で一ヶ所、石拾いを楽しむことができました。
おかえりなさい。
返信削除さて、石ですが、一枚目のものは写真から見たところ石灰岩かどうかは分かりません。そして白いモノは海で付着した石灰藻類の石灰分で、それが磨耗して凹んだあたりに石灰分が残ったものでしょう。
二枚目の石は石灰岩です。石の左側面に見えるのは化石でウミユリ類の茎、(ステム)と思われます。地図に最終地点のマークでもあれば、大凡の時代でも分かるかもしれませんが、こうしたウミユリ類は古生代の石灰岩でしょうね。
Shigeさん
返信削除ありがとうございます。すると明日UPしようと思っている石も、石灰石ではなく石灰藻類の石灰分なのかな?わー、明日が楽しみになってきました。
一枚目の石(ツートンカラー)は、石ころの海岸があれば、半数はあの手の石と言えるほど、ありふれたものでした。
わけがわからないものを、いろいろ拾ってきたので、よろしくお願いします。行きは軽い荷物だったのに、帰りは石で重く(笑)、拳より大きい石はさすがに後ろに残しました。
やっぱり、shigeさんはすごい石屋さんですねー。
返信削除ついつい石をお持ち帰りして、庭に転がしてしまう私、
この石を見たら、きっと春さんと同じように拾ったと思います。
石灰岩は近くにないので、見つけると必ず手のひらに乗せちゃいます!(^^)!
mmerianさん
返信削除Shigeさん、すごいですね。今回、とくに最初に浜に出た時は物珍しくていっぱい拾ってしまいました。「いらないのは庭に転がすから置いて行って」と言われたのにほとんど持って帰って、広げてみたら、「ばかみたいだったかしら」と思っていましたが、これからShigeさんがいろいろ教えてくれると思うと、浮き浮きしてしまいます。
もっとも、ほとんどは「ただの石」ですが(笑)。