勝手に生えた小豆の莢が乾いているのを、通りがかりに横目で見たのは、もう二週間も前のことでしょうか。もっと前だったでしょうか。
そろそろ収穫どきと思いながら、あれこれ忙しくしていて、昼間はすっかり忘れてしまいます。夜中に目が覚めたときなど、ふと思い出して、「明日こそ」と思うのに、朝になったらすっかり忘れることの繰り返し、小豆はそのままになっていました。
昨日、薪を切る仕事が一段落ついて、やっと、昼間に小豆のことを思い出しました。
慌てて行ってみると、影も形もありません。
よく見るとありましたが、葉はすべて落ち、茎は寝ています。
莢はどれも真っ黒で、カビが生えかけています。
寝てしまったため、朝露が乾く暇もなく、朽ちようとしていました。
豆も、はや落ちてしまっているのもあります。
それでも、
「このあたりに生えていたはず」
と目を凝らして手を伸ばすと、茎が何本か見つかり、莢もついていました。
やれやれ。
なんとか少し収穫できましたが、腐っていたり、虫にやられていたり、実は半分も入っていません。
水分を含んで、膨らんだ小豆。
長い間取っておけそうにはありませんが、一度お汁粉をつくるくらいはあるでしょうか?
種は勝手に落ちたのが勝手に来年も生えてくれるだろうから、残しておく必要はありませんが。
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