2016年11月8日火曜日

トマト


日曜日は、八郷じっけん農場の収穫祭でした。
子どもを連れた、家族がいっぱい。 東京や埼玉から通ううち、とうとう八郷移住を決めた人もいました。


八郷じっけん農場に行くについて、ひそかな楽しみがあります。


それは、ミニチュアダックスフンドのトマトに逢うことです。
関係者がいなくなってしまったいまとなっては調べようがないのですが、トマトはほぼ、我が家のうなぎの子どもで、死んだ小春の兄弟なのです。


2004年の1月29日、私たちは、うなぎの6匹の子犬を取り上げました。
その四日後に父が亡くなり、お産したばかりのうなぎとその子犬たちを置いていくわけにもいかず、 お通夜からお葬式にも、7匹を車に乗せて連れて行きました。

やがて、一ヶ月半後、息子が子犬たちを取りに来て、小春1匹だけを残して連れて行きました。
子犬は模様があるのが2匹、 黒と茶が小春を含めて2匹、そして黒が2匹でした。
目が開いて歩けるようになった子犬たちはかわいい盛りでした。


トマトが八郷じっけん農場に引き取られたのは、小春が死んだあとだったでしょうか。
不慮の事故で若い小春をなくして心が折れていた私たちは、びっくりしました。それまで、何匹ものミニチュアダックスフンドを見ましたが、小春に似ている犬は一度も見たことがありませんでした。
ところがトマトは瓜二つ、年も同じでした。
以後、逢うたびに、
「私があんたを取り上げたのよ」
などと話しかけていますが、トマトの関心はただ一つ、食べ物をくれる人かどうかだけです。







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