2017年2月26日日曜日

一番勤勉なのは誰?

昨年、福井でつくったモビールをつるす場所をあけるために、魚のモビールは居間から寝室に移動させました。
もともと、赤ちゃんのベッドの上につるしている映画を見てつくったものですから、ベッドの上は適所でした。


朝、やっと外がしらみはじめたかはじめないころ目覚めて見上げると、六匹いる魚が、五匹に見えたり、時には三匹しか見えなかったりします。
不思議、不思議、しばし、全部が見えないかと、目で追ってしまいます。
軽いので、風もないのに動きますが、光が当たっている魚だけ白く見え、あとは影のよう、それも目を凝らしても、天井の色と溶け合って、見えない魚は見えません。


その魚のモビール、今朝布団のシーツを取り換えながら見上げたら、蜘蛛にすっかりからめとられていました。


蜘蛛は、取っても取っても、そこいらじゅう糸だらけにしてしまいます。
室内に入り込んだテントウムシやカメムシを捕まえるため、せっせと働いているのですが、勤勉すぎます。


モビールを外して、外で丁寧にはたきをかけましたが、蜘蛛の姿は見かけませんでした。
もしかしたら、もう戻って来ているかもしれません。






2017年2月24日金曜日

ガラス浮きの網掛け


先日の尺玉、まだ居間のテーブルの上に置きっぱなしにして、楽しんでいます。

ガラス玉が大きくゆがんでいますが、網掛けの方法も面白いのです。
普通、網をかけるとき、最後は絞るようにして口を閉じます。ところが、これはまるで、バッグのように大きな口が開いたまま、その口にぐるぐると綱を巻きつけて、太くしています。


それを、ぎゅぅっと引き寄せて、お化けのQちゃんの口のように仕上げているのです。


Shigeさんは、流れ着いたものを北海道あたりの漁師が使っていたのではないかとおっしゃっていましたが、どうだったのでしょう?綱がたくさん要るのに、どうしてこんな方法で網掛けをしたのでしょう?
それにしても綿ロープが面白い。洗うためにお湯に入れたときは柔らかくゆるゆるになったのに、乾いた今はまた、かっちかちに締まっています。
綿ロープは、波にもまれて溶けそうになっているのに、強い。綿ロープ侮るべからずです。






2017年2月23日木曜日

クスサンの繭

北海道から届いたのらつうしんに、クスサンの繭が入っていました。


何か探し物をしていたら出てきたのだそうです。
我が家の庭の繭は、壁にべったりついていたり、葉っぱが混じっていたりして、そうそうきれいに取り出すことができなかったりしますが、漂着物の繭はとってもきれいです。


とはいえ、封筒に入っていたからか、みんなつぶれていたので熱湯に入れて柔らかくして形を整えます。


お風呂上がりの繭たち、形が整いました。


よくこんなに美しくつくれるものです。
 

のらさん、楽しんでますよ!











2017年2月21日火曜日

マンサク


昨日は東京あたりでは春二番の強い風が吹いたようですが、割と近い千葉の香取にも暴風警報が出たようなのに、我が家のあたりはほとんど風が吹いていませんでした。

そして、春を告げる花マンサクが咲いているのを見ました。


つぼみは、花びらが四つに、きれいに畳まれています。


 それが、少しずつほどけていきます。



 



 


2017年2月20日月曜日

北から来たものたち


ガラスの尺玉についていた貝、
「なんだ、外来種のムラサキイガイか」
と思ったのですが、のらさんのお話では、どうやら在来種のイガイのようでした。
みんな、合弁で藻の中に気持ちよく収まっていたのに引き上げられ、からからに乾燥して、命を落としました。
まだ、取っても取りきれなかった藻が絡みついていますが、

hiyocoさんのブログから
 
hiyocoさんのブログを見ると、イガイやムラサキイガイは糸を出しています。
もとはもう、藻と糸で、めっちゃくちゃに絡み合っていたのでしょう。


そして、チシマフジツボのかけら。
チシマフジツボが美しいフジツボだとは知っていましたが、お目にかかれるとは思ってもいませんでした。


この中にも、チシマフジツボがいるのかな?
 

というわけで、ごみとして取り除いた貝とフジツボですが、kuskusさんの陶匣に収まりました。





2017年2月19日日曜日

尺玉


骨董市で、まことさんの店先に、きったない尺玉が置いてありました。
しかも、いびつです。時折、骨董市で大きなガラス浮きを見ますが、これほどゆがんだものは見たことがありません。


半球分の紐にはフジツボがいっぱい。


それにしてもひどい埃と見ると、


その中に貝がいます。
ということは、埃ではなくて、乾燥してしまった藻なのでしょう。

安かったら買うかと、試しに値段を訊いてみました。
さすがまことさん。これで儲けがあるの?という値段でゆずっていただきました。
 

ピンセットで藻をつまみ出しました。


藻の中から、たくさんの、米粒ほどの貝が出てきました。中には大きめの貝もありました。


次はお風呂です。
カチカチだった綿紐が緩んできたので、内側の藻もつまみ出します。
 

そして日光浴。
 

フジツボは残しましたが、藻も取りきれていません。


ガラスの表面二か所に、四角いガラスを貼りつけてありますが、これがマークでしょうか?
「プカプカ通信」の浮き玉マークで調べてみましたがが、わかりませんでした。


へそのところは、ものすごく波打っています。
へその上の紐を引っ張ってのぞくと、へその裏がくぼんでいるのが見えましたが、マークはありませんでした。


日本のガラス浮きにも、こんなにいびつになったものがあるのでしょうか?
それとも、韓国製でしょうか?
へそを上にして計測すると、直径30センチありますが、


へそを脇に持ってくると、ぺちゃんとつぶれていて、直径25センチくらいしかありません。
のらさん、教えて?

追記:

あれから、のらさんとShigeさんに、いろいろ教えていただきました。

付着したフジツボの中には、チシマフジツボがあるので、このガラス浮きは、北の方で使われたものだそうです。
製造国は、中国、韓国、北朝鮮の可能性があり、北朝鮮当たりのものではないか、四角いパッチが貼られたものはときおりあるそうです。
そして、あまりにもいびつなため、「かぼちゃ玉=Pumpkin-Ball」と呼ばれています。2000年代中ごろまでは、時折日本の浜に漂着していましたが、最近は、割れていないものは、とんと見かけなくなったそうです。

また、日本のガラス浮きがまん丸なのは、半球型のリンという鉄のジグに入れながら吹き、徐冷窯に入れるときも丁寧に扱っているからで、そんなことには無頓着につくっているところもあって、中には二つの玉がくっついているのもあるそうです。

のらさん、Shigeさんありがとう。






2017年2月18日土曜日

生きてるよぉ!

十年位前に、夫がクマザサを植えました。
確か、10株くらい植えていました。でも、我が家の入り口は南斜面、クマザサには合わなかったのか、ほとんど消えてしまいました。

クマザサは素敵です。
O.Yさんは、よくお料理を盛るのにクマザサを使っています。お稲荷さんの下にクマザサ、ふろ吹き大根の下にクマザサ。とっても引き立ちます。
十割蕎麦が人気のお店には、竹が高くなったクマザサが斜面いっぱいに生えて、お店の風情を増しています。


今日、坂道を降りていたら、
「あれっ?」
消えていたクマザサらしきものが見えました。


丈は低い。葉は大きくない。
でも、まぎれもないクマザサです。


よく探したら、もう一か所生存していました。
増えてほしいなぁ。
草刈りは大変になるけれど、クマザサをふんだんに使えるなんて、わくわくしてしまいます。










2017年2月17日金曜日

水仙


つくばいの脇の、陽だまりの水仙が咲いています。
 

ほかの場所はまだまだ、今日は春一番が吹きましたが、春はゆっくりです。


におい水仙は、もっと遅いよね。





2017年2月15日水曜日

吉祥草の実


我が家に入る坂道の山側には、キチジョウソウを植えています。
シャガも試みましたがうまくいきませんでした。
キチジョウソウは一年中緑でいいのですが、その中にツンツンと篠竹が生えます。なにも植えていないと、刈り払い機が使えますが、植えてあると、生えてくる篠竹を、生えてくるたびに一本一本切り取らなくてはなりません。
それが億劫で、一年に二度くらいしか切れませんが、久しぶりにやっていました。
というのも、木立で日陰になる場所なので、夏場はやぶ蚊がいるからです。


と、いいことがありました。
キチジョウソウの実が見つかったのです。なかなか見られない、目立たない実なのです。


二つ目が見つかると、篠竹を切っている仕事から、キチジョウソウの実を見つける楽しみへと変わります。
採って種を見ようか、どうしようか?
キチジョウソウの種は、『日本植物種子図鑑』にも、載っていないのです。




2017年2月14日火曜日

漁労の道具


茨城県立歴史館のミュージアムショップで見つけた、過去の展示の図録、『海と川に生きる-漁具と漁法』(1998年)です。

いろいろな漁業の道具や、船の模型、古い絵など載っていて、とても楽しめます。

竜ケ崎市歴史民俗資料館蔵

あかとり(あかくみ)も、柄のついたものなど、いろいろ載っていました。

千葉県立大利根博物館蔵

あかとりは、船底にたまった海水や雨水をくみ出すものですが、長くたまった水を放置しておくと船が傷むので、とくに雨水は嫌われ、大きい船だと、いけすの数だけあかとりを用意していたそうです。

神栖市歴史民俗資料館蔵

あかとりはまた、造船時に船大工が付属品としてつくり、船主に贈ることもあったそうです。

茨城県立歴史館蔵

網針(あばり)のいろいろです。
網針は、竹でできていて、漁網を編むとき使い、修理するときにも使います。
説明に、網針は、全国でほぼ同じ形のものが使われていると書いてありますが、どうしてどうして、竹のある地域では、カンボジアであろうと、マレーシアであろうと、インドであろうと、ほぼ同じ形のものが使われています。
日本で最も古い網針は、宮城県の縄文時代の遺跡から出てきた鹿角製のものだそうですが、竹は長くは保存できないので、もっと古くから使われていたのかもしれません。

波崎町生涯学習センター蔵

網針は、漁に出る時も、修理のために持って行きました。
上は、カツオ漁に持って行くオキバコで、中には、釣り針、テグス、網針などが入っています。

茨城県立歴史館蔵

そして浮き。
桐製で、いわしをとる巾着網に使うものです。

大野潮騒はまなす公園資料館蔵

これは地曳浮樽です。
ガラス浮きやプラスティック浮きの前には、小さい浮きはともかく、大きい浮きはどうしていたのだろうかと思っていましたが、樽の浮きを使っていたのでした。

静岡県沼津市金桜神社所蔵

図録の表紙にも使われているこの絵は、建切網漁の絵馬です。
網裾部には、狭い間隔で鉛の沈子(=錘(おもり)をつけ、網肩部には、浮子をつけます。


この浮きも、桐でできていたのでしょうか?
そして、浮きは、イワシ漁のものより大きいのでしょうか?