春が来たというのに、小さいナズナはまだ地面にべったりと貼りついています。
その昔、韓国の農家に泊めてもらったとき、ナズナのキムチが出されて、野生のゴボウかと思ったことを思い出します。
連れて行ってくださった趙さんにたずねると、
「ああ、日本にも田んぼとかに生えているでしょう。名前は何と言ったかなぁ」
と言われ、日本に野生のゴボウなんか生えているものかと思ったことでした。
それから、何年も経ってから、草むしりをしていてナズナの根の匂いを嗅いだ時、やっとあのとき野生のゴボウと思ったものは、ナズナだったと気づきました。
毎年、漬けてみようと思いながら、育ちすぎたり、数が足りなかったりして、漬けたことがありませんでしたが、今年こそと漬けてみました。
泥を落として、枯れた葉を取り除いて、洗っているとあら不思議、平らになっていた葉は、くるくると外側に巻いてしまいました。
塩をして、ジップロックに入れて空気を抜き、一晩重石をしました。
そして、塩抜きをして食べてみました。
キムチの方がもっとおいしいと思いますが、なかなか美味でした。
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