はなちゃんの家族とその友だちが遊びに来て、テラスで夫の揚げるてんぷらを食べていて、ふと見やると、トチノキに花が咲いていました。
植えてから十年、まったく花が咲かないので、今年こそは伐ろう、来年こそは伐ろうと、思い、思いしてきた木でした。
この冬私は、
「咲かないと、いよいよ今年は伐ってしまうからね」
と、トチノキに申し渡していました。これまでもそう言い聞かせていましたが、真剣さをトチノキに見せたので、それが通じたのかもしれません。
トチの花のイメージは、私の中では、松明を掲げたような、神々しいものです。
しかし、この花たちの、貧弱なこと。全然見栄えのしない、期待外れの地味さは何なのでしょう?
数えてみると、五つ六つ咲いています。
それでも、朝日が当たったときは、松明のように光ります。
家の北で、日当たりが悪すぎたのかしら?
木が大きく育ったわりには、花が全然目立ちません。
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