農産物直売所で、手づくりのおはぎを買おうとお菓子の棚に行くと、あれっ、サルトリイバラで包んだお団子を売っていました。
小さいころ、倉敷で育った私にとって、柏餅と言えば、サルトリイバラの葉を使ったお団子でした。柏の葉が、あのあたりではなかったのです。
サルトリイバラの葉が十分大きくなる頃つくったので、旧暦の端午の節句だったでしょうか。山に行って、葉を採るところからの作業でした。
サルトリイバラ餅(と言っても米粉のお団子)は、なぜかおはぎより値段が高かったけれど、売っているのは初めて見たしと、買ってみました。
ところが、何?
まさかまさか、餡が入っていません。
このあたり、よく売っている草餅も餡が入っていません。昔は小豆が採れなかったんだろうか?いえいえ、八郷には、種を自家採集する小豆があります。
では、お砂糖が手に入りにくかったのかしら?でも、少なくても、明治以後はあったのではないかしら?
不思議ですが、きな粉をつけて食べました。次の日は焼いて食べました。
丸い葉っぱがかわいいですね。シルエット的にはカボチャにも見える。柏のように葉っぱに香りはあるのですか?あんこが入っていないのはちょっと予想外ですね。
返信削除hiyocoさん
返信削除サルトリイバラの葉で柏の葉の代用をしている地域はわりと多いようです。しかも「柏餅」とそれを呼んでいる地域も。今だと柏の葉を日本国中に流通させるのなんておちゃのこさいさいだと思いますが、昔はそうはいかなかったのでしょう。そう香りはないと思いますが、食べなれてない人には、もしかしたら香るのかもしれません。このお餅は生の葉で挟んでいましたが、柏餅の代用は、包んでから蒸していました。
今度、餡の入っていないお餅がなぜこのあたりに多いのか、なぜ「餅屋」は餡の入らない草餅ばかりを売っているのか、古老に聞いてみます(笑)。
よそから来た人はみんなびっくりしますよね。昨年だったかも「おいしそうな草餅見つけたから買ってきた」と出されて、「きっと餡が入っていないよ」と言ったらその人は驚いていましたが、案の定入ってなくて、とっても落胆していました(笑)。私などは、最近はおいしそうな、ヨモギのいっぱい入った草餅を見たら、頭から疑っているので、買いませんが。