先日、赤城山に古い友人Kさんを訪ねたとき、彼自身がさばいたというイノシシ肉をもらってきました。
わなを仕掛けた地元の人はきれいにさばけないので、だいたいKさんにお鉢が回ってくるのだそうです。
Kさんはその日用事があって、夕方からしか時間が取れず、しかも疲れていたのに、夕方から夜にかけて、なんと二頭もさばいたそうです。
その肉のかたまりを、三つもらってきていました。
これは、約600グラムの腰肉で、あと肩肉と腿肉がありました。
たくさんなので、友人たちを招いて、しし鍋を囲もうと思っていたら、その日の午後から雪が降りつもり、結局、集会は取りやめました。
そのため、食べるばかりになった大量の肉がどっさり残されました。
しし鍋用に半解凍して薄切りにした腿肉は、しかたなく再び冷凍してしまいました。
でもスパイスとワインに浸けた肩肉は、食べることにしました。
これは、Kさんお勧めの料理法で、数日前に下ごしらえしていました。
まず、切ったイノシシ肉をボウルに入れ、セロリ、パセリ、玉ねぎ、タイム、ニンジンをみじん切りにして加え、ローリエと塩を少々、白ワインとオリーブオイルをひたひたになるくらいかけて、ラップして冬なら三日から五日くらい置きます。
食べるときは、ざっと野菜を取り除けて、肉をフライパンで焼きます。それに、浸け汁に好みでワインやトマトソースを足したものを、ソースとしてかけます。
集まりが中止になったので、600グラムほどの肉を、二人で三回に分けて食べました。
フランスの家庭料理はよく知りませんが、見たところ中華料理のようです。
でも、若いイノシシはなかなか美味でした。
三回目はさすがにきつい、少しは目先を変えようと、肉を細切りにして、たれと合わせて炒めたので、ますます中華料理風になりました。
イノシシは匂いもなければ固くもない、豚肉のようでした。
しばらくしたら、冷凍してしまった薄切り肉でしし鍋を食べて、残った腰肉はタイ料理にして食べたいと思っています。
肉を厚く切り、にんにくとナムプラーをすり込んで、一日天日で乾かして焼く方法です。おいしそう!