2018年1月11日木曜日

500円+

本棚をつくっているので、順次本を地下の倉庫から出してきて、並べています。


段ボール箱は、長い間の地下室置きっぱなしで湿気て、本はカビだらけになっています。また、カビを免れた本も、詰め方が悪いので(こんなに長くそのままで置いておくとも考えていなかっただろうけれど)くちゃくちゃになったり、ひん曲がったりしています。
まず、要るか要らないかをざっと調べたら、マスクをして、要る本のカビを落とさなくてはなりません。
エッジだけでなく、中までカビている本もあります。


一冊ずつカビを拭き取っていたら、おほっ、500円札を見つけました。


トルストイのページに挟んであったのは、偶然でしょうか?
夫を呼ぶと、
「懐かしいなぁ」
とにっこにこです。
「この500円は俺のものだ 」
「もちろん、見つけた私のものよ」
誰が折り畳んだのか、小さながま口に入るように、500円札を小さく折り畳んだあとがあるのもご愛嬌です。


これは、『二十世紀のプロフィール』という、1959年の卓上カレンダーでした。
イプセン、ブレヒト、ケストナー、孫文などなど、十九世紀から二十世紀を生きた人たち、知らない人がいないほど有名な人たちについて、それぞれ2ページずつを割いて書いてあるカレンダーでした。
夫が懐かしがるのも無理がありません。


内村鑑三、ゾラ、レーニン、グロピウス、タゴール、チトー、ライト、コクトオ、シートン、ホイットマン、パール・バック、初代中村吉衛門。
とうとう、本棚に片づけず、読むために母屋に持ってきてしまいました。





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