2018年4月24日火曜日

半日影

益子の城内坂通りに、いつも鉢植えの野草を素敵に並べている焼き物屋さんがあります。
野草というものは、一年中きれいに咲いているわけではありません。むしろ花の咲かない時期の方が長いし、草によっては一年の半分近く、地上部分が枯れてしまうものもあります。
ところが、その焼き物屋さんは、いつの季節にも、美しい花を咲かせた鉢だけを、店の周りに配置よく、しかも山のように並べているのです。


並べた鉢は売り物ではありませんが、珍しく、店頭でイチゲの鉢を売っていました。
増えすぎたから、というのです。
イチゲは一華と書きます。素敵な名前です。
  

真っ白な花が、枯れる前には、真ん中の部分が色づきますが、それも素敵です。

「地植えしたら増えますよ。半日影がいいです」
その半日影というのが曲者です。しかも、これから葉が枯れて、地表からは消えるそうです。下手なところに植えたら、忘れてしまいます。
二輪草は、半日影に植えたのに篠竹にやられて、あちこち動かしているうちに、消えました。


エビネも何度か移動して、ここに落ち着きましたが、覆っているドウダンツツジが育ちすぎて、自力で日の当たる方に越してきたのは花をつけましたが、


奥に残ったものは、去年も今年も花をつけませんでした。


タツナミソウや、ジュウニヒトエのように、居心地のいい場所を求めて勝手に移動する草はいいとして、イチゲはどこに植えたらいいのでしょう?

タマカンアオイも移動させてやらなくてはなりません。 花の咲かないエビネも移りたいでしょう。
半日影でも、西日が当たる場所は植物は嫌うし、半日影だと思っていても日陰になったり、一言で半日影と言ってしまいますが、難しいものです。





4 件のコメント:

  1.  姐さん住んでるところが青山ですね、
    昨年枯れた「シオン」が復活しました
    名前がいいなー

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  2. 昭ちゃん
    そうそう、青山だし、青芝生です(^^♪
    私が小さいころ、祖母の家の庭ではなくて畑の片隅にシオンが植えてありました。昔の花は、ダリアにしろシオンにしろ丈が高かった、今は低いもの流行りです。

    昭ちゃん、『赤毛のアン』は読みました?シオンの咲いている美しい庭、もう無人になったのに、庭だけひっそり残っているところに咲いていたシオンとか、いっぱい出てきます。
    確かに、名前が素敵です。

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  3. 姐さん随筆が好きなので
    寺田虎彦や子規です。
    「藪柑子」内容もいいけれど
    表題の響きがいいなー
    虎彦さんが「吉村冬彦」のネームで書いた
    「橡の木」も持っています。

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  4. 昭ちゃん
    今はカタカナ表記ですが、花や木の名前、素敵なのがいっぱいありますね。素敵じゃないのもあるけれど(笑)。

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