2020年3月11日水曜日

辛夷

一日の作業を終えて、庭でほっとしながら、コブシの木を見上げました。


9年前のこの日も晴れていました。
そして、庭に座って、家がまるで紙でできているかのように、左右に大きく揺れているのを、よく潰れないものだと思いながら見ていました。窓の中では、びっちり詰めている本が、ひらひらと舞い落ち続けていました。
震度は6弱で、電気も水道も止まりましたが、この日はまだ、津波のことも原発事故のことも知りませんでした。


「おっ!」
数輪だけですが、もうコブシが咲いています。


今日も気圧配置は冬型だというのに、暖かい一日でした。




2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    NHKのテレビ番組で見たのですが、津波対策で巨大な防潮堤を作った場所では昨年の台風で川の排水口がつまって浸水被害があったそうです。川の排水に問題がある事を地元の人が指摘していたのに行政側は大丈夫だと言っていたらしく、まったく呆れかえります。津波は天災ですが、これは完全に人災です。

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  2. かねぽんさん
    そんなことがありましたか。残念ですね。
    津波も天災だったかどうか、疑問が残ります。
    昔は、潮が異常に引いたときは津波が来るという知識を海辺の人たちは持っていて、それを伝えてきて、潮が異常に引いたため、子どもたちが喜んで魚を拾おうとしても、それをやめさせ、できるだけ海岸線から離れたそうでした。
    しかし、3.11のときは防波堤があったために海がよく見えなかった。防波堤や波消しブロックができて以後、みんなの頭から自分たちの海という意識は失われ、自分の生き死にもすべて誰かにゆだねてしまった、それが被害を大きくしたのだと思います。
    海辺の古い神社は高台にあった、小学校も高台に建てられた、みんな意味があったのでしょうね。

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