夕食の支度をしようと台所に入ったら、何か、固いものを蹴飛ばしてしまいました。
あらっ、掃除が行き届いてないわと思ったものの、見もしないでいたら、また針金のような感触のものが指先にあたりました。
危ないので不精しないで片づけようと床を見ると、虫が落ちています。
「げっ、ゴキブリか!」
それにしては固かったなと、眼鏡をかけてよく見ると、コクワガタのメスでした。
「なんでこんなところにいるの?」
いつも網戸をしめているのに、いったいどこから入ってきたのでしょう。残念ながら死んでいるようで、ビクとも動きません。
さて、コクワガタを台所の調理台の上に置いて、しばらく別のことをしてから、野菜を洗おうと台所に行くと、コクワガタが、調理台ではなくシンクの中にいました。
「なんだなんだ、シンクはゴミ箱ではないよ!」
と、シンクをゴミ箱と勘違いする夫に、心の中で文句を言いながらコクワガタをつまみ上げると、微かに足が動いたような気がしました。
「えぇぇぇ!生きていたの?」
生きていたとは、思っても見ませんでした。では、シンクまで自分で歩いて行った?
掌に載せてしばし観察しても、動きません。やっぱり気のせいかだったかと捨てようとしたら、今度は触角がちょっと動いた気がしました。
「生きてるの?死んでるの?はっきりしなさいよ」
と言いながら、ともかく、外に出してやりました。
夕食を済ませ、しばらく経ってからコクワガタのことを思い出しました。置いた場所を見ると、とっくにどこかに行っていました。
しっかり生きていたのです。
よかった。(^^)。
返信削除karatさん
返信削除もう少しで、ゴミ箱行きだった?(笑)
いえいえ、捨てるとしても、多分外に捨てたでしょうね(^^♪
今は昼だから、どこかでのんきに寝ていることでしょう。クワガタも暑いのは苦手のようです。