4月の初めに九州の糸島に行ったとき、あちこちで道端に生えているイタドリを見ました。
でも車窓から、見ただけで、触ったり写真に撮ったりはできませんでした。
土曜日に東京に行く用事があり、築地のホテルに泊まりました。
朝、付近を散歩していると、街路樹の周りに細いイタドリが生えているのを見ました。
ただ、見回してもイタドリが生えていたのはここだけ、あとは、サツキの生垣の周りにも、街路樹の根元にも、ツワブキが元気に生えていました。
不思議なことに、イタドリは八郷にはほとんど生えていません。
私は生で食べるのが大好きでしたが、塩でもんでサラダや漬物にすることができ、茹でて酢味噌和えや炒めものにすることもできます。
皮をむいて塩漬けにして置き、必要な時に塩抜きすれば、一年中使えるようです。
イタドリはタデ科で、生薬名は虎杖根(こじょうこん)と言います。薬用にするのは根茎と根の部分で、秋に収穫して乾燥させたものを煎じて飲みます。
イタドリには身体のさまざまな代謝をよくする作用があるので、便通や利尿、消化不良などのほか、夏バテ、神経痛、リュウマチ、婦人病、ぜんそく、風邪、糖尿病などに効果があり、最近の研究ではエイズウイルスにも効果があることがわかってきました。
イタドリは、もともとは火傷の鎮痛剤として用いられたので、漢字では「痛取り」と書きます。
北海道のように、イタドリが生えすぎているのも迷惑と思われているかもしれませんが、近くに少しは生えていて欲しいものです。
整体のKさんが、太いのが生えている場所を知っているというので、来春は同行して、久しぶりにイタドリの茎を食べてみたいと思います。スイバの茎は毎年食べているけれど。