昨年、長男の住む糸島に行ったとき、町はずれの4人がやっと座れるくらいの小さなコーヒーショップに行ったことがありました。そこでコーヒーを飲むというより豆を売ったりテイクアウトが中心の店でしたが、店の前の畳2枚ほどの小さな庭に、ヒメイワダレソウのような植物がびっしりと育っていました。
「あら、ヒメイワダレソウかしら?」
「栽培種でクラピアって言うんだ。ヒメイワダレソウよりびっしりカバーするよ」
と息子。
「今年はあまり踏んでないからちょっときれいじゃないんでけれど」
と若い女性の店主。
クラピアは、踏めば踏むほどきれいに広がるのだそうです。
我が家のヒメイワダレソウもちょっと背が伸びてほわほわして徒長のように見えたとき、「そうだ、踏んだ方がいいんだった」と思い出し、それまで踏まないように石を置いていたのを無視して、極力踏むようにしていたら、今年はきれいに広がりました。
ところで、ネットでヒメイワダレソウと検索すると、外来種のリッピアというのが出てきます。そして、リッピアは繁殖力が強いし、冬場は汚いので植えない方がよいと書いてあります。
わぁ、紛らわしい!
我が家のヒメイワダレソウは、そんなに繁殖力はないので、リッピアではなさそうですが、外来植物のようです。その昔、母が苗を運んできたジュウニヒトエも、紫の花が咲くのは外来種らしいと知って、驚いたことがありました。
見慣れた庭の植物たちが、じつは世界を股にかけて繁殖しているのを知ると、そんなものだろうと思ったり、ちょっと複雑な気持ちになったりします。
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