2009年8月24日月曜日

玉虫


我が家は丘の上にあります。周りを山桜、クヌギ、コナラなどの雑木が取り巻いていますが、西側に向かって土地がさがっていて、遠くに、連なっている山並みが見えています。我が家とその山並みのあいだは大きな盆地になっていて、田んぼや集落がたくさんあるのですが、雑木が目隠ししているので、我が家から見えるのは林と、山と、空だけです。

今年は、下の小川から上ってきたのか、毎日のように家のテラスのあたりで、ひとつふたつと、蛍が飛びました。セミは庭のあちこちに穴を開けて出てきて、ケヤキやコブシの木で、例年のようにやかましく鳴いています。ときおりクワガタやカブトムシも見かけますが、そうたくさんは見ませんでした。

今年やけに目立つのが玉虫です。玉虫はケヤキや桜の木の幹の中で幼虫時代を過ごし、短い成虫時代はケヤキや桜の葉っぱを食べるそうですが、3本ある我が家の大きなケヤキの周りでは、毎日玉虫が乱舞しています。けっこう大きな音をたてて飛びますが、羽が太陽にきらきら光って、とてもきれいです。
死骸があちこちに落ちているのですが、みんなアリにかじられてしまっています。だいたい頭が最初になくなって、それから胴がやられています。
羽を拾っても、玉虫厨子どころか、10センチ四方を埋め尽くすこともできそうにもありません。

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