2009年9月24日木曜日

蟻?の巣


これは、蜂の巣です。アシナガバチの仲間でしょうか、薄くて、六角形の部屋がとてもきれいに並んでいます。



で、これは誰のお家だったのでしょうか。土のようなものでできていて、とてもしっかりしています。タイの農村で拾いました。蟻の巣でしょうか?

熱帯には、驚くほどたくさんの種類の蟻がいます。蟻塚にもいろいろなのがあるし、あちこち行列しているし、うっかり外に本など置き忘れると、あっという間に蟻だらけになってしまいます。
私は小さな赤蟻が一番苦手です。知らないで触った木の幹にいて刺されたりしたら、もうその痛いこと、痛いこと、そして何日も不快な日々を過ごさなくてはなりません。ただ立っていても、足を刺したりして油断ができないので、立ち話をするときも場所を選ばなくてはなりません。
その赤蟻は木の枝に、葉っぱを使った巣をつくるのですが、タイやラオスの農村では、これを巣ごととってスープにします。蟻酸のきいた、ちょっと酸っぱいスープができます。スープはおいしいのだけれど、よくあの攻撃的な蟻の巣をとることができるものだと、そちらの方に感心してしまいます。



これは、上の巣を横から見たところです。蜂の巣と同じようにちょっと反っています。

2009年9月21日月曜日

ターミナリア



東南アジアの国々で、ターミナリアと言えば、ターミナリア・カタパ(Terminalia catappa)が目につきます。街路樹によく使われていて、海岸の塩気のあるところも平気、真横に近くすっと枝を伸ばして大きな葉をつけ、涼しい木陰を提供しています。そして熱帯の木には珍しく、時期が来ると紅葉して、一気に葉を落として裸になります。
カタパは一名、ベンガル・アーモンドとも呼ばれているくらいで、アーモンド形の実をつけますが、多くのターミナリアはフリルに覆われた小さな実をつけます。これは、Terminalia myriocarpaの一種ではないかと思われます。
蝶のような、結んだリボンのようなかわいい実です。
乾季のある熱帯の、森の中や、ちょっとした林に生えている木です。

2009年9月19日土曜日

リタ


リタ(Sappindus mukorossi)はサポニンを多く含み、脂を分解する力が強いので、石鹸やシャンプーとして使われます。
つやつや光り、ちょっと粘着性があり、酸っぱいようないい匂いがします。
いろいろな国や地域で、いろいろな植物を石鹸として使っているけれど、これは中でも極上品、英語ではソープナッツと呼ばれています。
これは、南インドからのものです。

2009年9月12日土曜日

赤い種


この種を拾ったのは、インド人の友人と道を歩いていたときでした。その友人は植物に詳しく、むしろオタクとも言えるほど、たくさんの植物を学名で知っている人です。きっとそのときも彼は学名を口走ったのではないかと思うのですが、残念ながら、記録しておきませんでした。私の持っている絵入りの植物図鑑をひっくり返してみましたが、見つかりません。
「それは食べたら毒だよ」と言われたのだけを覚えているのです。
これは、木の種ではなくて、つる植物の種です。ですから、木よりもっと広い範囲に分布していると思われます。インドのタミルナドゥー州で拾いましたが、タイでも拾いました。
ちょっと小さいけれどあまりにもきれいだから、アクセサリーなんかにも使われているのではないでしょうか。

2009年9月10日木曜日

マメの莢


マメは、熟れると莢をぎゅ~んと反らせて、できるだけ遠くに弾き飛ばして、子孫を残そうとします。
種が大好きな私は、すでに開いていて、マメのついていない莢を見ると、「なんだ莢だけか」と見向きもしませんでした。
そして、自分の拾ってきた種入りの莢が、乾燥が進んで割れてしまうと、「ああ、割れちゃった」と捨ててしまっていました。
しかし、何度も引っ越したり、荷造りしたままほどかなかったりしたもので、ゴミ箱行きを免れていた莢がありました。種ほどは魅力的ではないけれど、莢もなかなかのものじゃありませんか。

ところで、マメはいったいどこに行ってしまったのでしょうね?そのうち、どこからか出てくるでしょう。



これもとっておいたうちに、ねじれて種がでてしまった莢です。
どちらの莢も、かちかちに固まって、硬くなっています。
どちらも、タイで拾ったものです。

2009年9月3日木曜日

滝の石



我が家から、1キロほど裏山に向かって登ったところに滝があります。壁状になった岩や階段状になった岩の上を、岩に沿って折れ曲がりながら30メートルほど流れ落ちる滝で、木立に囲まれていることもあって、夏はあたり一帯が涼しくて、すてきな場所です。
石のことはよくわからないのですが、粘板岩でしょうか、平行に筋が入ったり、板をずらして重ねた感じの大きな岩が、滝の周りにもそそり立ったりしています。
犬の散歩で、毎日のように訪れているのですが、先日、水の中をふと見たら、丸い石があるのに気がつきました。欠けてそこいらにいっぱい落ちている石はみんな薄くて角張っているので、丸い石があるなんて、これまで思ってもみませんでした。
滝の上は、もう小さな流れで、しかもすぐ消えています。ですから、この石は遠く旅して丸くなったのではなく、滝の下の、滝つぼとも言えないほどの小さな小さな浅い水溜りの中で転がっているうちに丸くなったものに違いありません。
とすると、いったいどれほど前から、水溜りの中で流れに打たれていたのでしょうか?明治?、それとも江戸?

左上は普通に落ちている小石、左の下は、ちょっと角が取れて丸くなりかけたかなという小石、これからつるつるすべすべになるには、時間のかかることでしょう。

上のレンガ色のは砂岩のようです。こちらを先に見つけ、もっと目を凝らしたら、黒くて丸い石がありました。