早朝、まだ明けやらぬうちにコブシの木の下を通ると、羽化したばかりのセミどもがたくさん飛び交っていて、ぶつかりそうになります。
夜更けまで絶えることのない蝉しぐれ。うるさいといえばうるさいのですが、日常になっているので、あまり気になりません。
夜は、窓ガラスの外に、蜘蛛が大きな網を張って、明かりをめがけて飛んでくる蝉やコガネムシを、てぐすね引いて待ち受けています。
それにしても、ミンミンゼミは、どうしてコブシの木が好きなのでしょう?
今は、土も柔らかくなっていますが、数年前まで工事の車が入れるよう、砕石も入れてあったので、コブシの木のまわりは、かちかちでした。それなのに、硬い土に穴を開けて、蝉は必ずコブシの木に登っていくのです。
ニイニイゼミはケヤキが好きです。ミンミンゼミは、クヌギもコナラもいっぱいあるのに何故コブシなのでしょう?
このコブシの木は、以前、東京郊外に住んでいたとき、小さな苗を買って植えたものです。近所の顰蹙を買うほど大きく育っていたものを、その土地を手放したとき、切るのが忍びなくて、植木屋さんに移植してもらいました。
「コブシはつくかどうか、保証できないよ」と言われていて、数年は、あまり元気そうではありませんでしたが回復し、いまでは元気いっぱいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿