2011年9月25日日曜日

アオギリの小舟





私が種子好きになったきっかけの種子は、たぶんアオギリではなかったかと思います。
果皮が朽ちて(虫に食べられて?)葉脈だけになり、繊細なレースのように透けたところに、たくさんの種がついている美しい実を拾って、たいせつにしていました。
しかし、度重なる引越しで、いつのまにか壊れて、なくなってしまいました。

アオギリの実が欲しいので、苗をさがしてきて植えようかとさえ思っていましたが、家からそう遠くないところに、大きな木が生えているのを、最近見つけました。
アオギリはセンダン同様、種があちこち飛んで、うっかり放置していると、すぐ大きく育ってしまう木です。見つけたアオギリも、細い道が太い道と鋭角に合流するあたり、三角形の空き地に生えているので、植えたものではないのかもしれません。




昨日、車を停めて木の下に立ってみると、台風のせいで、木の下にはたくさんの実が落ちていました。
枝ごと落ちているものもありました。




アオギリは、三つから五つの種をつけるそうですが、種はすでに落ちてしまったのか、ざっと見て三個以上ついているものはごくまれです。最高四粒です。




今日拾ってきた実は、うまく乾燥できるでしょうか?

手にしたい理想の実は、種が多くついていて、果皮が葉脈だけ残して美しく乾燥したものです。時々、葉脈だけになった菩提樹の葉など売っていますから、薬品で処理できるのかもしれません。

果皮がもう少し乾いたころ、でも種が外れてしまわないうちに、もう一度拾いに行きたいと思っています。





10 件のコメント:

  1. 優雅ですね。不思議な種子です。
    確か街中で並木を見たことがあります。
    やはり拾いたくなるような種が落ちていて憶えていました。
    かなり大木になる種類ですね。

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  2. hana-ikadaさん
    アオギリは、かなり大きくなります。
    並木になっていましたか?最近は葉の少ない、成長の遅いアメリカハナミズキなどが喜ばれているようですから、成長が早く、葉もどっさりつくアオギリは、一昔前の並木かもしれません(笑)。
    幹が青いからアオギリというのだと思いますが、枝を拾っておいたらかなり青臭いので、妙に納得しました。
    近くの養護施設のお祭りに行ったとき、タイル張りの中庭の壁際に、1メートルほどのアオギリが窮屈そうに生えているのを見たことがあります。切られても切られても、裂け目からしつこく出てきているのでしょう。
    アオギリってそんな木です。

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  3. 昔、近所に青桐が数本ありました。冬場に剪定すると初夏には真っ直ぐに伸びた枝が出来るので、子供のころはチャンバラごっこの剣にしていました。

    いっぱいあった青桐、もう今は駐車場でのこっていませんが、どこかで見た気がする。青桐って、どれにもこんな実がなりましたっけ?こんな種子が落ちていた記憶が無いのですが・・・(笑)

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  4. Shigeさん
    博識のShigeさんでも、知らないことがあるのですね(笑)。
    どんなアオギリにもこんな実が、鈴なりに生ります。ただ、毎年選定するって、つるつる坊主にしてしまうのですか?そうしたらどうでしょう。もしかしたら、その年の枝には生らなかったりするかもしれません。

    まっすぐなしっかりした枝が伸びるから、確かにちゃんばらにはよさそうですね。
    アオギリは車に乗っていても幹が緑で見つけやすいし、特にこの時期は実が生っているのが見えますから、停めて見てください。
    最初閉じていた果皮が五つに割れて、それぞれに実がついていて、おもしろいですよ。

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  5. アオギリ科は、面白い実が多いですね。

    春さんが以前紹介されていた、赤い実(http://manekineko44.blogspot.com/search/label/%E5%AE%9F?updated-max=2010-06-01T11%3A15%3A00%2B09%3A00&max-results=20)Sterculia foetidaも、このアオギリと同じように5つくっついた実ができます。中の細長い種が、アオギリの舟の上に乗っているのと同じように種です。木質化していて一見同じ仲間には見えないかもしれませんが、同じような構造をしています。

    花もよく見ると、他の花とちょっと違った構造になっていて面白いですよ。

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  6. Tomokiさん
    あの赤い実(http://manekineko44.blogspot.com/2010/02/blog-post_24.htmlの方です)も、実は5個しか入っていなかったでしょうか?もっとたくさん入っていたような気がしていました。
    アオギリ科(Sterculiaceae)は、種も花も、どれも個性的で面白そうですね。

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  7. 春さん、私が言いたかったのは、大きな口を開けたような殻自身が5つくっついてできると言うことです。
    ただ、受粉条件が相当良くないと、5つくっついたものは見られません。通常2個か3個のことが多いです。

    1つ1つの殻の中にできる種子は5つ以上あるものもあります。

    アオギリの舟=S.foetidaの殻なんです。

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  8. Tomokiさん
    つまり、アケビみたいな実が、枝先に5個つくということですね。失礼しました。
    アオギリには最高5つしか実がつかないということで、短絡的に結び付けてしまったようでした。

    他のアオギリ科の実で、5つくっついているのを、写真でですが見たことがあります。星のようできれいでした。

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  9. はじめまして
    青桐の実を検索していたらこちらに辿り着きました。
    からからにかわいた袋果?が綺麗で種が可愛く付いていますね。
    素敵なブログですね~

    またおざまします。
    これでうまくコメント出来たらいいのですが。

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  10. hirugaoさん
    はじめまして。hirugaoさんのブログものぞかせていただきました。すてきなパッチワークをつくられているのですね。
    アオギリの舟は、本当におもしろいですね。もっとあとに、レースのような舟もUPしています。
    どうぞ、ちょくちょく遊びに来てください。

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