2012年1月24日火曜日

「私の木」


みごとな木に出逢うことがあります。
大きくて、姿のよい木です。

そんな木に出逢うと、密かに「私の木」と名づけて、通りがかるたびにその雄姿を心待ちにし、やがて視界に入ってくると、うっとりとしてしまいます。
「私の木」は、世界のいろいろな場所、とりわけタイに多いのですが、日本にもあります。


この、茨城町の農家の前に立つ木もその一つです。

ぐるっと回り込むような道が、ゆるい坂を下り、やがて登ろうとするところに、この木が立っています。前は田んぼですから、遠望もできます。
小高いところに立っているので、足元の土が削られてしまったのか、根元が大きくなり、しっかりと踏ん張っています。
 

いつも通る道ではありませんが、ときおりここを通ってみたくなります。
この木の脇の農家の方も、近隣の人たちも、きっとこの木に慰められているに違いありません。

そんな木を、「私の木」とは、おこがましいのですが。

10 件のコメント:

  1. 春さん

    コメントありがとうございました。
    もう一度倒れている枝を取ってきますね。
    こんなに可愛いのも在るんですね。

    「私の木」はいいほうですよ、hirugaoは近くのお稲荷さんの山を「私の丸山」と書いていますもの。
    図鑑丁寧にありがとうございました。
    PCのところに置いておくのも楽しいかな、
    と思っています。
    私のところは都会ではありません。

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  2. hirugaoさん
    hirugaoさんの方がうわてでしたね。山全部なんて(笑)。
    お稲荷さんの裏山や、神社の裏山って、むしろそちらの方がご本尊だったりするわけですが、本当に魅力的ですね。我が家の周りはなだらかな山ばかりで、尖った「日本の屋根」の山々とは全然違っているところが気に入っています。今日は雪が積もっていましたが...。

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  3. これは立派な欅でしょうかね?
    オレの木もいいのですが、オレの場合は「オレの海!」がありますから。
    何とも大風呂敷になっちゃいました。(笑)

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  4. Shigeさん
    あはは、笑ってしまいましたが、Shigeさんの海が、一番大きいですね!
    これは、欅ですか?ちょっと枝の出方が違うような気がします。
    他の場所にも「私の木」があって(笑)、それは欅でないことは確かなのですが、なんだかわかりません。
    先日、植木屋さんで素敵な木があったので名前を聞いたら、シマトネという木でした。知らない木がいっぱいあります。

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  5. 春さん

    「私の木」いいですね~。
    私は職場の中に、「私の森」と名付けた場所があったのですが、少し前にすべての木の枝が切り払われてしまいました。
    いつも駐車する場所から、自分の事務所まで歩いてくる間に、小鳥が鳴いていたり、うっそうとした森を抜けて歩いて行くのが好きだったのに…
    駐車場が見渡せるようになりましたが、もう「私の森」とはいえなくなってしまい、とっても悲しいです。
    予算がついたからって、何でも綺麗にすれば良いってもんじゃないでしょ!と一人憤慨しています。

    いいなぁ、春さんの「私の木」。

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  6. のぶさん
    それは残念でしたね。
    いつかニュースで「某国立大学の敷地の80%くらいが使われていない。税金の無駄遣いだから、ただちに有効利用するよう勧告した」というのがありました。
    「国立大学でもなければ森が守れないのに、駐車場や分譲地にしてどこが有効利用だ」と、一人で憤慨してしまいましたら、その大学近くに住む方とお会いする機会がありました。思い出してその話をすると、「すごい貴重なみんなの森なので残そうと、いろいろ運動をしている」とのことでした。
    数字や能率だけをものさしにしていると、見誤ってしまいます。
    新しい、「のぶさんの森」が見つかることを願っています。

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  7. 素敵な樹ですね。
    他地方にも一里塚の上に生えたよく似た状態の木がいくらか残っています。この場所は一里塚ではないんですか?

    さて、この木、樹皮が縦に大きく剥げ掛けている特長を見ると、おそらくムクノキの老樹だと思います。若い頃は剥げませんが、老樹になってくると、縦長に樹皮がぼろぼろと剥げるようになります。
    葉と実をみれば、より確実ですね。

    植木屋さんがいってた、シマトネは正式には「シマトネリコ」ですね。庭木などにもよく最近使われています。
    この木の実も、落下時にくるくると旋回するタイプの種子です。

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  8. Tomokiさん
    涸沼川に沿った古い道ですし、低い丘を越えると見えるので、もしかしたら一里塚かもしれません。今度通ったとき、そのあたりで聞いてみます。もっとも、いつも人影はほとんど見ませんが(笑)。
    ムクノキ、わりと身近にあるのに、いつまでも覚えられないでいた木ではないかと思います。別のところにある好きな木も、たぶんムクノキではないかと思いました。実のなるころ、確かめてみます。
    シマトネリコを持っていた植木屋さんは首都圏で公園の植栽など手広くやっている植木屋さんですが、その代々木に植えるというシマトネリコは、すごい立派な木でした。植木屋さんの話だと、九州あたりだと常緑ですが、このあたりだと霜にあたると葉を落とすそうです。
    シマトネリコの実をネットで見ました。見てみたいです。暖かくなったら、植物園にでも行って見ます。

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  9. 夏も冬も葉が茂りすぎず、優しい樹姿のシマトネリコは、私の棲む日南市のいたるところに植えられていて、実生の小さな木もあちこち生え過ぎて?います。
    トネリコで籠を編む話がターシャテューダの本に出ていましたが、幹を削るのでしょうか?
    うちにも1本植えてあるのですが、実がなりません。
    強風でパラパラと音を立ててくるくる回転する種の様子は楽しいけれど、気づく人は少ないようです。

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  10. mmerianさん
    ターシャ・テューダのトネリコの籠、私もアップしていました(http://koharu2009.blogspot.com/2011/06/blog-post_20.html)。
    トネリコとか、ハシバミ、ヒースなんて見たことがないのに、物語などでよく見るせいか、すごく身近ですね。
    私、ものを持ちすぎているのではないかと、時折恥ずかしく思うときは、織り機だけで6台も持っていたターシャを思い出して、免罪符にさせていただいています。

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