ビニールハウスでできた仮設の倉庫の中で探しものをしていたら、 やばい、手紙などの書類が、劣化したプラスティックの引き出しごとだめになりそうになっていました。
「三年もなくても過ごせたものばかりだから、いらないかしら」
と思いましたが、全部捨てる勇気がなくて、探しものそっちのけでひっくり返してみました。
あるある、息子の絵、母の手紙。
湿気たり、陽に焼けたり、埃だらけになったものは捨てましたが、半分ほどはまた取っておくことにしました。
その中に、古いバウヒニア(和名ソシンカ)の葉っぱも入っていました。額縁をつくった残りの葉っぱをまとめてしまって、忘れていたものでした。
これは、ごくごく一般的な、ムラサキソシンカの葉です。
ムラサキソシンカは、花がきれいなので、街路樹によく使われます。
プノンペンの事務所の前の道にも植えてあった、懐かしい木です。
もっとも、私はいつも花より葉が好きでしたが。
同じような葉ですが、左は厚みがあり、右は薄いものです。
薄いのはちりちりしていて、今にも破れそうに、はかないものです。
左は葉先が尖っていますが、右は丸くなっています。
そしてスマートなもの。
バウヒニアは、タイでは道のわきなどに、ただの灌木としてよく生えていました。
私の持っている植物図鑑には、合わせて二十種類くらいしか載っていませんが、いったい何種類くらいあるのでしょう?
大きい葉は、Tomokiさんから教えていただいたばかりのBauhinia aureifoliaです。これは今回出てきたものではなく、二年前にタイ南部で拾ったものです。
小さい葉たちは、やはり道端の灌木の葉だったような気がします。
こうやって並べて見ると壮観ですね。
返信削除私もバウヒニアの葉に惹かれます。
中には馬蹄形じゃない普通の葉みたいなのもあります。
私の家の周りだけでも10種以上、ツルのものや木本色々あります。
30年近く昔の文献ですが、タイだけで38種、世界には200種近くあるそうです。
Tomokiさん
返信削除200種類ですか、ありそうですね。
たぶん額縁の中に入れているんじゃないかと思いますが、羊蹄形が並行ではなく、尖った方が外を向いている形のものもありますね。
インドのBauhinia vahliiは、食べ物の器に使うほど大きな葉で、莢も大きいそうです。
見てみたいなあ。