2012年4月23日月曜日

山菜尽くし


Iさんのご案内で、六人ほどのお客さまがいらっしゃることになりました。
「せっかくだから、簡単にうどんでも茹でるから、お昼を食べて行けば?」
とは、夫の申し出。
うどんなら慣れているし、あと二品ほどつくればいいし簡単、と私もお勧めしました。

ところが数日後に、
「うどんじゃなくて、ウコギ飯つくってくれない?」
と夫。
「えっ?ご飯だとおかずも考えなくちゃならないから、あまり気が進まない」
「お昼だし、おかずは、タラの芽の味噌炒めだけでいいよ」
と、夫は食い下がります。

おかずがタラの芽の味噌炒めだけってわけにもいきません。
でも、山菜尽くしでなんとかなるでしょうか?


オオバギボウシは、後から後から芽が出てきていて、まだ旬です。
これはおひたしにします。


ノカンゾウはちょっと大きくなり過ぎです。
「どうかな?」
とりあえず、茹でてみます。


食べてみると、硬いものと、柔らかいものがあります。


いちいち、全部食べてみるわけにもいきません。
一旦、捨てかけましたが、やっぱり惜しい気もします。
「葉の先を捨ててみたらどうだろう」
なんとか、根元の部分は食べられそうです。
これは酢味噌で和えます。


「山椒も出ていたよ」
と夫が摘んできました。
「もっと出ている?じゃあ、もう少し摘んで。それから、ちよさんちで、筍を掘らしてもらってきて。木の芽和えをつくるから」


筍は大きいのがあったと夫はほくほくです。
皮つきのまま、糠も入れずに一時間弱茹でました。
掘りたては、茹でただけで、下味をつけなくても十分甘い味がします。

 

山椒、味噌、砂糖をすりつぶしたのを、出汁でのばした「木の芽味噌」をかけます。


あとは、冷凍しておいた先日のつくしを卵で綴じたもの、これで山菜尽くしのできあがりです。

山の笑う美しい季節ですが、当日の今日はあいにくの雨。
それでも、お客さまに喜んでいただけ、ノカンゾウでさえも好評でした。


2 件のコメント:

  1. 山菜づくし、いいですねぇ~!
    うちのほうでもウコギはありませんが、母親の在所・・・長野では知られた山菜です。

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  2. Shigeさん
    ウコギは挿し木で簡単につくようです。植えてみたらいかがです?1本でも楽しめます。もし見つからないようでしたら、増やしてお送りします。

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