この地に越してきたとき、10年も放置されていた土地(元畑地、元元山地)は、丈の高い篠竹、セイタカアワダチソウ、それらに巻きつくクズなどに覆われていました。そして、このあたりに多い楮(こうぞ)、イバラなどの灌木が混じって生え、森に返ろうとしていました。
その周りの20年以上使われなかった土地には、ミズキ、センダン、ケヤキなどが育って、すっかり森になっていました。
住みついて草を刈るにつれ、植生がどんどん変わってきました。丈の高い草を刈り取って、地表に光が届くと、さまざまな草が競うように出てきて、あちこち放浪する草、排斥しようとしても頑固に定住する草、すぐに消てしまう草などが、攻防戦を繰り広げています。
そんな庭に、突如としてあらわれて群れをなしている、見かけないこの草たちは何でしょう?
先の方は花が咲いているよう、
その下はふわふわしています。
記念撮影のあと、容赦なく刈りつくしてから、植物図鑑『日本の野草』をひっくり返してみましたが、残念ながら載っていませんでした。
カヤツリグサ科の、スゲの一種だとは思うのですが....。
たまたま調べたい植物があって「カヤツリグサ科入門図鑑」という本を
返信削除引っぱり出してあったので、絵合わせで調べてみたところ、
「ヒゴクサ」が一番近いように見えました。
(厳密に同定しようと思ったらルーペや顕微鏡の世界になるみたい。)
名前の由来は細い茎が竹ひごのようなので「籤草」とついたのだそうです。
ちなみに上のブラシは雄花(雄小穂)、下のフワフワは雌花(雌小穂)になります。
わっmakinoさん
返信削除お久しぶり、お元気でしたか。
ありがとうございます。庭にはイネ科もいろいろ生えますが、全然面白くない。それに比べるとカヤツリグサ科はずっとおもしろいですね。でも、図鑑もあるんだ。知りませんでしたと言うか、考えてもみませんでした。
雑草って奥が深いですね(笑)。小さいころから、あのカヤツリグサをちぎったときの匂いが好きです。