2014年1月13日月曜日

ビンロウジュ

タイの、土地の神さまを祀る祠を、サンプラプーム・チャオ・ティーと言います。
バンコクでもっ とも有名なサンプラプーム・チャオ・ティーは、繁華街チットロムにある、エラワン・ホテルのチャオ・ティーです。宝く じがよく当たり、他にもいろいろ御利益があるとかで、いつもたくさんの人で賑わっています。
願い事が成就した人が寄進した、小象ほどもある大き な木彫りの象が所狭しと置かれ、お礼の踊りの奉納も絶えないところでしたが、ちょっと様子が変わっていました。通りの反対側から見ただけですが、ホテルを建て替えたときに、チャオ・ティーも動かしたのか、遠目には昔より賑わっていない感じがしました。
それでも道を行く人は相変わらず、サンプラプーム・チャオ・ティーに向かって一礼してから通り過ぎて行きます。


そのエラワン・ホテルの近くの路上で、キンマーの材料セットを売っていました。買おうとすると、
「花輪はいらないの?」
と、聞かれました。
その屋台は、サンプラプーム・チャオ・ティーへのお供えものばかり売っている店だったのです。


キンマーセットの中には、櫛型に切った、新鮮なビンロウジュの実と刻んだ煙草の葉、


そして、形よく丸めて糸で結んだプルーの葉が入っていました。


プルーの葉は胡椒の仲間の蔓草です。プルーの葉にビンロウジュと煙草を乗せ、石灰を塗って噛みます。


プルーの葉は、庭先に植えておく人も多く、採りたての新鮮なものを使いますが、ビンロウジュの実は生も、乾燥したものも使います。
 

キンマーの道具入れに入れてみました。


ビンロウジュの実は買ってから五日ほど経ち、乾燥が進んでいます。それにしてもプルーの葉のいつまでも青々としていること、なかなかしなびません。
上の端の金属の筒は、中に石灰を入れて、やはり金属の棒でつつくものです。

 
別のキンマー入れにもセットしてみました。


さあ、キンマーを噛みたい気持ちになれば、いつでも噛めるというわけです。






2 件のコメント:

  1. おお~!
    ビンロウ、ビンロウ!
    図解、ありがとうございます。

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  2. Shigeさん
    丸いままのがなくて残念でした。何せ時間がなくて、大好きな市場にも行けませんでした(笑)。

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