2014年12月25日木曜日

センボンヤリ


ブログを通してお友だちになったしまとかげさんから、お便りが届きました。
中に種が入っていました。


飛ぶ種です。
しまとかげさんは、これが何かご存じではないのですが、花が咲かずに夏にいきなりたんぽぽの綿毛のようになるものだ、と書いてありました。
このような種は、だいたいはキク科の植物でしょうか。
『日本植物種子図鑑』で調べてみました。


種の形と大きさからすると、右上から三番目のタカサゴソウが、一番よく似ています。左の上から二番目のブタナの種も似ていますが、小さいので問題外です。
けれど、タカサゴソウは、白い野菊のような花を咲かせます。我が家の近くにも咲いていますが、その花をしまとかげさんが見逃すはずがありません。


とすると、種の形は少し違うのですが、左上から三番目のセンボンヤリでしょうか。

センボンヤリ(Leibnitzia anandria)は、春と秋に二度開花し、秋の花は閉鎖花だそうです。
閉鎖花とは、花が開かず、蕾の内部で、雌しべが自分の花の花粉を受けて種をつくるものです。センボンヤリは、閉じた総苞の中で小花が開き受粉するので、厳密には少し違うのですが、外側から花は見えず、やはりも閉鎖花と呼ばれています。
また、春先の花は、まだ葉も出切らないうちに咲くもので、見落とすことは十分考えられます。


これがいただいた種。


そして、これが図鑑に載っていた種。
少し形状が違いますが、花の咲き方、実の生り方だと、ぴったり合います。


もう、蒔いておいてもいいとのこと、しまとかげさんありがとうございました。


ありがとうを込めて、しまとかげさんが好きだと言う、トラとうなぎ昨日の姿の写真を贈ります。




4 件のコメント:

  1. 春さん、すごい!
    植物種子図鑑持ってるんだ!!

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  2. Shigeさん
    前どっかに書いたと思うけど、自分では買えないので息子に「買ってくれる?」と無心したら、「いいよ」ということで、題名を伝えておいたらAmazonから送られてきました。『日本のきのこ』も『日本の野草』も買ってもらったけれど、そうそうは頼めません。と言いつつ、これだけ買ってもらえば十分ですよね(笑)。
    どれも役立っています。

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  3. 春さん、こんばんわ。
    ブログ見て、ぎゃー!!!となりました!(笑)
    あのへろへろなとかげの絵が・・・

    うなぎちゃんとトラちゃんの写真ありがとうございます!!
    2匹同じ寝姿が可愛くて、また和みました。

    植物、うまく成長したらいいのですが・・・
    わたしも来年はうまく育てたいです。
    あ、綿毛は直径10cm以上になります。

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  4. しまとかげさん
    その節はありがとうございました。図鑑には羽もついた種の長さが6センチくらいと書いてあったので、綿毛が大きいものと想像できました。でも、春にひっそりと咲く花は小さいらしいです。
    もう蒔きました。強風が吹いたのはいつだったかしら?吹き飛ばされてないといいのですが。変なところに生えてきたら、一番の敵は私(笑)です。抜いちゃったり刈っちゃったりしてしまいます。

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