ガラス浮きの本

ガラス浮きがヨーロッパにもあるということも、ヘソやその周辺についたマークで、どこの国のものかわかることもまったく知らなかった私、本があるかなと、Amazon USAをのぞいてみました。

Walt Pichという人の本がたくさんありました。きっとアメリカのShigeさんのような人なのでしょう。
『GLASS BALL』と『GLASS BALL SHAPE, Rolling Pins & Sausage』の二冊は、値段も手ごろだったので、買ってみました。

eBay（オークション）は、品物そのものが安くても、アメリカ国内の輸送料、国際輸送料、手数料などなどで、落札価格の二倍、三倍の値段になってしまうのでうんざり、買う気はしませんが、その点、Amazon USAは送料３５０円ほどのほかは何もかからず、お手軽です。

注文してすぐに、船便で送ったとの知らせがきました。
いまどき、船便なんて珍しいなあと思いながら、そこに書いてあった、十月から十一月の到着を心待ちにしていました。
ところが、なぁんだ、船で送らなかったのです、たった一週間で届きました。

デンマークでドイツのガラス浮きを手に入れてきたので、世界のガラス浮き事情を知りたかったのですが、残念ながら二冊の本は、おもにはアメリカの西海岸や、日本、台湾などで拾った、東洋のガラス浮きのことが書いてありました。
それにしても、興味深いものです。それに、うすうす気づいていましたが、日本はガラス浮きの宝庫だったのです。

これがその著者のウオルト・ピッチさん。
場所は書いてなかったのですが、日本のようです。ガラス浮きのもっとも簡単な見つけ方は、放棄された古い船の中や近くをさがすことだと書いてあります。

沖縄に住む、ガラス浮きハンターでコレクターのウッディー・ウッドワードさん。
台風のあとは、さがし時ですよというのですが、こんなにガラス浮きが集まっているのを見たら、卒倒してしまいそうです。

台湾のに住むケイス・テニーさん。
台湾の古い漁村で、捨てられたガラス浮きを見つけて、ほくそ笑んでいるところです。

この三つは、浜で拾ったものとのキャプションがついていたので目を凝らしましたが、ガラス浮きは二つだけ。
なんと猫も浜で拾われたのだそうです。

のし棒（麺棒）形、日本でシリンダー形と呼ばれているガラス浮きの金型です。 
『GLASS BALL SHAPE, Rolling Pins & Sausage（のし棒、ソーセージの形）』を開くと、この形のガラス浮きには、型を使うのもかかわらず、のし棒、ソーセージ、シリンダー、フットボール、砂時計、ダンベル、カボチャ、梨、ベルなど様々な形があるのがわかります。

しかも大きさもいろいろです。

こんなに小さいのから、

 
こんなに大きいのまであります。
 

キム・フォスターさんの持っている、フットボール形のガラス浮きは、ワシントン州で拾ったものだそうです。

 
やはりワシントン州のジョージ・アンダーソンさんの持っている、砂時計型ガラス浮きは両端が平らで、とても珍しいものだそうです。

それにしても、みんな嬉しそうです。
浮き、浮き。浮き、浮きといったところでしょうか。

追記：

ビーチコーマーのみなさんの中では、このWalt Pichさん、あまり評判がよくないです。記載に間違いが多すぎるし、礼儀も知らない人のようです。
というわけで、日本のガラス浮きのことが知りたいなら、『Beachcombing for Japanese Glass  Floats』（Amos L. Wood著、１９７５年）の方がお勧めです。