9月に北海道に行ってのらさんの案内で浜歩きをしたとき、ガラス浮きのついた「いさり」を拾いました。
錆びた釘はついているし、汚らしかったので、網を切ってガラス浮きだけ持って帰ったのですが、帰ってから、せっかくの民具を壊してしまったという後悔がわいてきました。
そんな話をしていたら、のらさんが捨てた片割れの、網のついた竹はまだ残っているので送ってもいいよという話になり、それが入って荷物が大きいのか、それにしては重いと開けてみると、中から『のらつうしん』とともに、いさりの片割れだけではなくていろいろなものがでてきました。
しかもそれは、9月のいさりよりずっと形がいい、素敵ないさりです。
ガラス浮きとプラスティック浮きを組み合わせて漁師さんが自作したもの、これをタコのいそうな場所でちょろちょろさせると、タコは他のタコが自分の縄張りに入ってきたと怒って抱きつき、鋭いかぎ針で動きが取れなくなり、あえなく捕まるという仕掛けです。
2本の長い針金で海底にあたりをつけていたのか、何ともよい形をしています。
上の写真は羽幌の海鳥センターで展示されていたものですが、今回送ってくれたいさりは、この右のいさりのプラスティックの頭(当世のもの)をガラス玉に替えたようなものです。
ガラス浮きの上には、漁師さんが使うピンがついていて、9月にのらさんが拾ってくれたピンと、同じスタイルでした。
初山別と言えば日本海岸、羽幌よりちょっと北です。
のらさんはいったいどこで拾われたのか、「第二栄丸」はミズダコ漁もする船のようです。
さて、ばらばらになっていたいさり、のらさんが拾ってくれたものに比べると原型をなしてないし、朽ちようとしていますが、復元を試みました。
網はきつきつなので、紐などで切れ目を寄せるのは無理なので、手で押さえてアロンアルファーを塗りました。
長く抑えていると一応くっつきますが、ではとほかの切り口どうしをくっつけようとすると、ぱちんと切れてしまいます。
もし、のらさんがこのいさりを送ってくれなかったら何としてでも復元しようとしたと思いますが、今は片割れをせっかく送ってもらったけれど、あきらめてガラス玉として取っておこうかと考えています。
姐さん黄色の浮は通称「わらじ浮き」のことでしょうか
返信削除もうひとまわり大型もありますね、
ピンの着脱よくできていますね。
昭ちゃん
返信削除あれは、わらじ浮きというのですか?私はバナナ浮きというものかと思っていました。
あのピンはとてもよくできていますね。漁師さんでなくともとても便利だとのらさんに聞きました。それを使った漁師さんは、なかなかの方とお見受けしました。
しかし、一人で(一家で)幾つぐらいのいさりをつくるのでしょうね?
送った『いさり』を拾った場所が初山別村の第二栄というところです(船の名前ではありません)。
返信削除このいさりの針の先に、タコベイトと呼ばれる疑似餌が差し込まれています。よく鮭釣りが使う疑似餌なのですが、こんなふうにいさりについているのを拾ったのはこれだけです。
のらさん
返信削除第二栄は村の名前でしたか。第二とかよくあるし、「栄」も船にはよくある名前、「丸」がついてなかったのに勝手に創作してしまいました(笑)。
せっかくこんなに美しいいさりを拾ったのに、手元に置かないで送ってくれてありがとう。どこにぶら下げようかと思案しているところです。へたに吊るして背の高い人が来て、怪我でもさせたらたいへんですから。
それにしても、いいいさりですね。ありがとう。
これは14年も前に拾ったもの。ずっとしまいこんでいましたが、喜んでくれる人のところに行って良かった良かった。
返信削除のらさん
返信削除そんなに長く持っていたものなんだ!なおさら申し訳ない気持ちがします。
ところで、いさりの特等席が見つかりました。明日UPします(^^♪
春さんが「ピン」と書いている部品、一本つくりでちゃんと伸びないようになっていますね。釣りで大きなブリなどの青物や
返信削除重さがあり引きの強い魚種の場合、通常のスナップでは伸びてしまうので一本つくりで伸びない強度のあるものを使います。
これは漁師さんが作るのかそれとも市販品であるのか。一般の釣具屋では見かけない形状ですね。
hattoさん
返信削除のらさんはときおり(よく?)浜で拾われるそうです。そして、ぴっちり止まるのでとてもいいとおっしゃっていました。
釣具屋さんにあるかどうか知りませんが、漁具を扱っているようなところでは売っているんじゃないでしょうかね。あてずっぽうですが。