昨日、福島県双葉町から、つくばに避難されている方たちが遊びにいらっしゃいました。
滝の話が出て、行こうと言うことになり、片づけの私だけ残って、みんなで出かけました。
帰って来た方の手には、ワラビとゼンマイがどっさり握られていました。
じつはこの季節、近所のひでちゃんが、酒屋に頼まれて毎日ワラビ取りに、このあたりの山を歩きます。パートのお兄さんと二人暮らしのひでちゃんは定職に就いたことがなく、セリとワラビ採りが年間最大の収入源で、他の季節は酒屋の使い走りをときたまするくらいで、無収入です。
ひでちゃんは生える場所を知りつくしていて、毎日レジ袋二杯ばかりワラビを採っています。ひでちゃんの歩いた後にワラビが見つかると思ってもみませんでしたが、さずが、山菜の本場育ちの方たちです。
滝までの道の脇だけで、ゼンマイだけでなく、ワラビまでいっぱい見つけたのですから。
「ゼンマイは採ったことがない。どうしたらいいの?」
と聞くと、みんなでゼンマイの綿を取って下ごしらえしてくれました。
「巻いているところも取ったんで見てくれが悪いけど、巻いているところは揉んでいると、どうせ取れちゃうから」
「ワラビも乾燥させるんですか?」
「そう、すぐ食べない時はワラビもいっしょ」
そうなんだ、ワラビはあく抜きして茹でていましたが、乾燥ワラビもありだったのです。
茹でて、干します。しばらく置くと、しんなりしてきました。
「もう揉んでいいかしら?」
「うぅん、まだ。明日のお昼ごろから揉んで。ひじきみたいに固くなるまで、三回くらい揉むと、柔らかく食べられるから」
今朝のゼンマイとワラビです。しなしなして、すっかりいい感じ。お昼を待てずに揉んでみました。
いい香りがぷーんとします。
いいなあ、ゼンマイ採りは、これまでは映画やテレビでしか見たことがありませんでしたが。
「これも滝の上で拾ったからあげる」
寛永通宝です。
「あれぇ。私何度も行っているのに」
拾いものの名人がいるものですね。
私なんか、本当に未熟者だと痛感しました。
私が聞いたゼンマイの超カンタン保存法は、少し茹でて多めの塩を振り冷凍するだけ。塩抜きは必ずお湯で、と聞きました。昔、私の祖母はゴザを広げて揉んで干していましたけれど。綿は、捨てずにまとめていました。
返信削除mmerianさん
返信削除簡単情報ありがとう。でも今日のを見て!しばらくゼンマイは食べられません(涙)。