2013年10月31日木曜日

自然界の色


テラスのニシキギが、赤い実をぶら下げています。


秋が深まりました。


「おや、彩り鮮やかなあなたは誰?」


上から見ると地味だけど、黄色と黒のまだら、足の白い部分、けっこう粋です。


そして、お腹は真っ黄色で、脚の付け根にはちらちらと赤。


自然界には、素敵な色が満ち満ちています。




2013年10月30日水曜日

宮崎からの便り


mmerianさんから、嬉しい便りが届きました。


いつも、なんでも、「いいな、いいな」と欲しがっている私。
送っていただいたのは、植物園で拾ったというヨーロッパブナのドングリです。


取って置きたいけれど、芽が出たのを送ってくださったと言うことは、「植えなさい」と言うことでしょう。
室内で苗に仕立て、苗ができたら、来年土に降ろしてやりたいと思います。


ブナのドングリと一緒に、宮崎の海岸で拾った海豆も送ってきてくださいました。


ハンバーガーのように、口のように帯の入ったジオクレアの仲間たち。


そして、モダマの仲間たちです。
mmerianさん、ありがとうございました。

手持ちの海豆たちと比較しようと、軽い気持ちでさがしはじめた我が家の海豆、ない!どこにもない!
大切だからと、ばらばらだった豆を全部一緒にまとめておいたのに、ない!
そう小さなものには入りきらないからと、めぼしい缶や籠の蓋を開けてみたのですが、見つかりません。莢もあったはず、まぎれるはずがないのですが。


さて、ジオクレアではなくモダマの方はあるのですが、全部出してみたら、虫が食っています。
 

しらみつぶしに見ると、ありました。
虫に食われていたモダマは、即冷凍庫に入りました。熱帯の虫は寒さに弱いのです。
 

モダマ入れに一つだけまぎれていたジオクレアは、


皺が寄っているところなど、mmerianさんにいただいたジオクレアと近いのでしょうか。
モダマもジオクレアも蔓になるマメ科植物です。mmerianさんのお話では、傷をつけて植えると芽が出るとのこと、植えてみたい気もしますが、もったいない気もします。


ヨーロッパブナの方は、木になれる環境を確保しました。

追伸:

 
午後、海豆(というより蔓豆)のビンはあっけなく見つかりました。食卓の横に置いてありました。


でも、memerianさんにいただいた豆(下)と重複している豆は一つもありませんでした。
改めて、ありがとう。



2013年10月29日火曜日

菊の綿毛


二週間ほど前に、怪我見舞いの花籠をいただきました。
素敵にまとめた花籠。そのなかで、私にわかる花の名前はバラくらいしかありませんでした。


そのバラは、


二週間経った頃には、みんな枯れてしまいました。


びっくりするのはこの花です。


少し衰えたのもあるけれど、二週間経ってもほとんどもとのままのものもあります。


菊のような花は、一番素敵な変化をしました。


美しく散ったのです。
「なんて、きれいなの!」
いつまでも片づけないでおくことはできませんが、せめて全部の綿毛が開くまで楽しもうと思います。


日一日と開いていっています。
もしかして、切り花になってなかったら、タンポポのような綿毛の玉ができたのでしょうか?





2013年10月28日月曜日

畑?それとも?

田舎暮らしをしていると言うと、ほとんど必ず、「畑をつくっているんでしょう?」
と聞かれます。

どう答えたらいいか、つくっているといえばつくっているし、つくっていないといえばあまりつくっていません。
ウド、ミョウガ、アシタバ、フキ、アオジソ、アサツキ、ニラなど毎年勝手に出てくる野菜は大歓迎、他にも香菜(パクチー)のように勝手に生えてくるものもあり、小豆もその一つです。
何年か前のこぼれ種が毎年生えて、カップ二杯分くらいの小豆をもたらしてくれます。

今年も数ヶ所から出てきていましたが、先日、庭をきれいにしていた夫に、すっかり刈り取られてしまいました。
しっかり伝えておいたのに、「もういいだろうと思った」とかで、焚き火場に捨てられた残骸から、小豆はほとんどこぼれ落ちてしまっていました。
 

それでも、石置き場の石の間に、なんとか刈られるのを免れた小豆が一本だけ残っていました。


刈られてしまったあとのこぼれ種に、来年を期待する以外ありません。


小豆と違い、パクチーは種を飛ばして毎年生育場所を移していきます。早いものは、今頃、草の間から芽を出しています。
いつも、迷惑がられながら庭の一部を大きく囲って、パクチーの生育期間、11月ごろから6月ごろまではそこを踏まないようにしていますが、今年は11月半ばにおおぜいの訪問者があり、囲うことができません。もう芽を出している連中は踏まれてダメになりますが、まだまだたくさん生えてくるので心配ないでしょう。

こんなのは、畑をつくっているとは、言わないでしょうね。






2013年10月27日日曜日

魚のモビール(二)


古い籠をばらしてつくった魚のモビールの仕上げです。
棕櫚でつくった時は棕櫚の葉柄をフレームに使っていましたが、トチの葉柄を使うことにしました。


半分出来上がり。
 

全部出来上がりました。


さっそく吊るしてみました。
保護色なので、棕櫚の葉でつくったものが新しかったときほど目立ちませんが、大きくて立体的なので存在感はあります。
 


2013年10月26日土曜日

ホウオウボクの実で遊ぶ


ホウオウボク(Delonix regia Raf.)はマダガスカル原産ですが、世界じゅうの熱帯の町や幹線道路の脇に街路樹として植えられている、いわばありふれた木です。
熱帯であればどこでも見かけるので、改まって実を拾おうという気になることもなく過ごしてしまいがちで、拾っても、時期が悪いと傷んでいることが多いので、すぐ捨ててしまったりします。
家にも、さがして見ると、たった一つあっただけでした。

しかも、ブログを書くはじめた初期の頃、タイ桜ゴールデンシャワーとともに、てっきりUPしたことがあると思っていましたが、それすらしていなかったようです。
それほど、気に留めていない実ですが、持っているものはかなり長く、60センチあります。通常は30~50センチほどです。


中には実がびっしり詰まっていて、振ると音がします。


そのホウオウボクの実の音を生かして、魚のマラカスに仕立てているのは、国民総芸術家のメキシコ人です。
ただ遊べるだけではなく、飾って楽しむようにつくられています。


ホウオウボクは生育条件によって、実の大きさが違います。
それにしても、メキシコの実はずいぶん短いものです。 尻尾のあたりは切ってあるとはいえ、30センチ以下、こんなに短い実はあまり見たことがありませんが、メキシコでは普通にあるようです。


魚に乗っているイグアナは、何でつくったのでしょうか?
こんなふうに、暮しを楽しむ暮らしをしたいと思っても、日々流されてしまっています。




2013年10月25日金曜日

魚のモビール(一)


以前、タイ映画を見て、棕櫚の葉でつくった魚のモビールは、乾燥し切って、すっかり貧弱になっています。時々、つくり直すためのいい素材はないかなぁと考えていました。
 

「そうだ。壊れた籠は直すことを考えてばかりいないで、あれを素材として使ったらどうだろう?」
と思いつきました。


さっそく水で湿らせました。


柔らかくなってからそっと解くと、虫喰い跡があり、湿気だけではなく何ものかにかじられていたことがわかりました。


30年も経っていて、虫にも喰われていて、ぶつぶつに切れます。そして、長い材料だけを使っていなくて、短い材料を上手につないであることもわかりました。


さて、分解できたけれどこのままでは使いにくそうです、アイロンを当ててみることにしました。


うまい、うまい。きれいに伸びます。


分解したものを見ると、黒く染めた葉、染めていない葉、そして葉柄の皮をはいだものの三種類が使われていることがわかりました。
葉が薄いので、パルメラヤシではなく、ココヤシのようです。


葉柄は厚みがあり、裏返すとはいだ筋が残っています。


今回ばらさなかった蓋の内側を見ると、材料を二枚重ねにして使い、葉柄をはいだもので強度を出し、内側には葉を貼って、柔らかい感じに仕上げていることがわかります。


外側に見えているのが、葉柄のはいだものです。ただし黒いのは葉で、葉柄の剥いだものをふんだんに使っているので、ところどころは葉を重ねたものでも、強度には問題ないようでした。

さて、魚をつくろうとすると、葉はすっかり劣化していました。
新鮮なときには折ることができても、古い葉はどう丁寧に扱っても、曲がるところで、ぼきぼきとあっけなく折れてしまいます。


仕方なく、葉柄をはいだものだけ使うことにしました。


材料はぎりぎりです。
ほとんどが短いので、

足しながらつくります。


足しても、そう目立ちません。


葉柄はちょっと厚みもあり、ロープ代わりになるほど弾力性があるので、ちょっと太めの魚ができました。


なんとか六匹つくることができ、最後は、とっておいた長い材料を使って心おきなく楽しみました。


 棕櫚の葉の魚との比較です。


ここまできたら一休み、根気が続かず、あとはまたです。