スキャンの美術館のミュージアムショップには、本やお土産ものが並んでいましたが、私は籠に七、八個入れられた、ガラス浮きに釘づけになりました。
日本のガラス浮きは、まったく着色をしていないのか、ガラス本来の色である、薄緑色のものがほとんどです。
でも、籠の中には、どれもみな、直径13センチ前後と、同じような大きさでしたが、無色透明のもの、こげ茶色のもの、網のかかっているものなど、いろいろありました。
最初、網が残っているのが欲しいと思い、網のかかっているものの中から一番好きなのを選び出しましたが、残念ながら、ガラスの吹き口の「ヘソ」が取れて、穴が開いていました。
ではと、これ(直径12.5センチ)を選びました。
へそに、刻印があったのはこれだけ、それが決め手でした。
スキャンの町の、港近くに、ガラス工房があったので、入ってみました。
男女二人で、コップなどをつくっていました。
ガラス玉もあるはずと店内をさがしてみたら、ありました。
ここで、漁業に使うガラス浮きをつくっていたに違いないと思ったのですが、聞いてみると、ここではつくっていなかったとか、もう一つガラス工房があると聞いて、さがしたのですが、残念ながら見つかりませんでした。
さて、買った浮きをイエンスに見せたら、
「模様がクローバーじゃないか。ってことはアイルランドから流れて来たんじゃないか?」
と言います。クローバー模様と言えばアイルランドを思い出すのだそうです
「アイルランドから、ここまで流れてくるかなぁ?」
「来るさ」
地図を見たら、イングランドをぐるっと回らなくてはなりませんが、そう遠くありません。
ガラス浮きは部分的にこすれています。
水に浮かしてみると、こすれている部分が下になるというわけではないので、途中まで網が残っていたのかもしれません。
へそを内側から見たところです。
一つだけ見ていると、よくある色に見えますが、日本の浮きと比べてみると、こんなに色が違います。
まあ、これは小さい浮きでガラスも薄いからと、
私の持っている一番大きいガラス浮きとも比べて見ましたが、やはり色が違います。
この大きな浮き(直径20センチ)は、学生時代に伊豆半島下田で、びくやつり竿など売っていた漁の道具専門店で買ったものです。
買った当時は、油臭い太い紐で細かく編んだ網がかかっていて、ガラスがよく見えないほど、ガラスが楽しめなかったので、いつだったか解いて、網は捨ててしまいました。
デンマークのガラスの浮き、今となっては、もう一つくらい買っておけばよかったと思いますが、そうもいきませんでした。
デンマークの物価は日本の二倍くらいの感じなので、一つ買ったのでさえ、思い切って買った感じでした。でも、買ってよかったと思っています。
これは、もしかしたらもう一つのブログ、『八郷の日々』の方に書くのがふさわしいかと思いましたが、漂着物ということで、こちらにしました。
はい、こっちで紹介されて正解でしょう。(笑)
返信削除クローバーですね。
詳しくは分かりませんが、ヨーロッパの浮き玉が載ってるチェックリストに寄れば、ドイツ製だそうです。そして、大凡の値段まで載ってまして、$30-とか・・・(笑)
そんなもんだったでしょうか?
これが四葉のクローバーだと、かなり高くなり、$300-ほどだそうです。
えええぇ、Shigeさん
返信削除日本の浮きにはお詳しいけれど、ヨーロッパのガラス浮きにまで手を伸ばされているとは...。ドイツ製ですか。では海岸に沿って北上すればいいだけですから、デンマークには簡単に流れ着きますね。
$30?デンマークは物価が高いのですが、その倍しました(汗)。買ってすぐに美術館の庭で広げて見せたら、夫は反射的に「いくらだ?」ときくので、私は「私に値段を聞かないで」と答えました(笑)。するとそばで聞いていたイエンスが、「女房が何か買う前にはいろいろ言えるよ。しかし買ったら、夫は黙っていることだな」といって、その話は終わりになりました。$300でなくてよかった!